書評:敗者のゲーム<原著第5版>(チャールズ・エリス)

資産運用はFX一辺倒だったのを、今年はNISAの影響もあり、投資信託を始めました。
なんらかの勉強をしたほうがいいと思い、今回の本を選びました。

「敗者のゲーム<原著第5版>(チャールズ・エリス)」


そもそも敗者のゲーム自体は2003年には出ている本で少しずつ改定を重ねながら、現在第6版まで来たようです。
版が違ってもそれほど大きな違いはないようなので、図書館で古い版を借りて読むのもありだと思います。



さて、本書のテーマは何かというと、

素人はインデックス(投信)に投資するのが一番


ということ。


そもそも敗者のゲームとは、ミスを減らすことで勝てる、ミスをすると負けるゲームのこと。
株式市場では誰かのミスが儲けになる市場なので、まさに敗者のゲームなわけです

ですので、プロが常に素人の個人投資家を手玉に取ろうと待ち構えており、素人では勝てないと言います。
それに、素人と証券会社などのプロでは、情報量やかける時間・労力に圧倒的な差があり、素人は勝てないと。

さらにさらに、おまけに昔は個人投資家が市場の9割だったのが、投資信託の登場などでマーケットは比率が変わり、個人投資家の割合は1割にもなっていると。
誰かのミスを待ち構えている敵が圧倒的に増えた市場で個人が勝つのは困難だというわけです。



さて、本書ではインデックス投資をおすすめしているわけですが。
インデックスとは市場平均のこと。

それに対して、市場平均を上回ろうと、独自の分析で株を購入して運用するアクティブ投信があります。
本書ではこのアクティブ投信がインデックスには敵わないとします。

その一番の理由はコストの問題。
売買手数料、管理費・維持費、調査費、顧問料などのことを考えると、3%以上はかかると。


市場平均が10%であるときに、アクティブ投信は+3%、
つまり、市場よりも30%増しの13%のリターンを得ないといけないわけです。

3%の手数料であっても、市場平均と比べると大きな差になります。



インデックスは平均と言われて貧相な印象があるかもしれませんが、市場の平均を全部受け取れるという意味だと考えると見方が変わると思います。
そして、銘柄選定も機械的ですから、手数料も低くて済みます。

アクティブに運用するほうが儲かるというのは幻想である・・・というわけです。


あとはメモ。

・株は長く持っているほどリスクが低くなり、リターンが安定する
・運用成績は、資産配分が90%以上を決める
・リスクを定量して管理するのが大事


本書はアメリカでの話がメインなので、わかりにくい部分が多くありますが、インデックスの良さをデータとともに示してくれます。
人は平均以上であろうとする心理が投資でも影響しているか、と勉強になりましたね。

投資信託の購入に迷ったら、インデックスを選べということですね