書評:株で富を築くバフェットの法則(ロバート・G・ハグストローム)

資産運用ブログで取り上げられていたので、興味を持って読んだのが「株で富を築くバフェットの法則(ロバート・G・ハグストローム)」です。
バフェットさんといえば、長期投資です。これは投資信託の長期保有にも関わる部分ですね。


話題のウォーレン・エドワード・バフェットはアメリカ合衆国の著名な投資家、経営者。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務めています。長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡って高い運用成績を残している方です。ウォーレン・バフェット – Wikipediaより

本の中で紹介されてありますが、過去1965年から2012年の間の、バフェットさんが叩きだした年率利回りはなんと19.7%。全期間の増加率は586,817%。と途方もないパフォーマンスを残しています。

ちなみに、比較で出てくるのは、S&P500(アメリカの日経平均みたいなもの)で、こちらはその期間で9.4%の利回り。全期間での増加率は7,433%になります。
株式の世界では市場には勝てないと言われますが、バフェットさんがいかに凄腕なのかがわかります。


と思う一方で、アメリカの株式市場は右肩上がりなんですね・・・。
ですので、長期投資をするなら、アメリカの株式がいいのかも。



さて、本書はバフェットさんが書いたものではありません。バフェットさんの手法を研究した人が書いたものです。
バフェットの成功要因を上げると、、、次のようになるそうです。

1.頭がすごく切れる
2.一貫した哲学に従っている
3.メンタルが柔軟
4.感情的にならない
5.人の逆を行き、しきたりにとらわれない
6.景気の循環にとらわれない
7.長期的な視点を持ち、変動を気にしない
8.最高のチャンスであれば、巨額の投資にも怯まない
9.相場が動かなくても気にしない
10.仕事を失うことを気にしない


本書の中では、バフェットの投資の12原則をあげています。大きな3つを上げると、

1.シンプルで理解できる事業か
2.安定した事業実績があるか
3.長期的に明るい見通しがあるか


ということで、すごく感じたのは、シンプルでわかりやすいか、ということです。
わかっていない人ほど、わかりづらく表現しますよね。その点で、経営者が何をやっているのか理解していればいるほどに、シンプルに説明がつくはずです。
また、バフェットは「自分の精通している分野」にしか手を出さないそうです。
保有期間はだいたい5~10年、で銘柄は10程度とかなりフォーカスした投資をしているようです。



ちなみに、統計的な計算によると、250銘柄のポートフォリオよりも、15銘柄のポートフォリオの方がパフォーマンスが優れていると出ています。
その上、銘柄数が多いほど、取引コストもかかってきます。
そういう意味では、バフェットが行っている取引は合理性があったということですね。

ですので、独自の投信を作っているファンドがけっこうありますが、銘柄数を増やし過ぎるとインデックスファンドと同じような結果にしかならないってことです。
逆に、「朝日Nvestグローバル バリュー株オープン」のような投資信託では、全世界を投資対象にしながら30~50の株式に絞って投資をしますから、とんがった結果が得られやすいといえそうです。


忘れてはいけないのが、バフェットのように長期投資をすれば絶対に儲かると論じる人がいますが、バフェットは株の選定を相当行っています。
ですから、長期投資が儲かるのではなくて、長期的に競争力がある市場に投資をするから儲かると解釈しなければなりません。


本書は、株式投資を行う人にはおすすめの内容になっています。
長期投資を勧めるというよりも、株取引の哲学や考え方、分析方法を教えてくれる1冊と考えた方がいいと思います。
では!