Huluの春のイギリスドラマ特集の第1弾の「Utopia(ユートピア)」のシーズン1を見ました。
プリズン・ブレイクやオーファンブラックを「高速ハイウェイ」と表現すると、Utopiaは「牧場」って感じがします。
ゆったりと流れる時と妙な世界観。なんとも言えない挿入音楽。
そして、目を見張る美しい映像コントラスト。
普段見ているアメリカドラマとは、何もかもが違っていて新鮮だけど、面白かった。
シーズン1,2ともに6話ずつで、短いのですが、十分に楽しめるドラマでした
以下、ネタバレします
1.まさかこんな展開になるとは・・・
正直なことを言うと、期待してなかったんですよ。1話を見た時に、キレイな映像だけど、このゆったりとしたテンポや過激な表現は、なんかちぐはぐで、、、。
淡々と人が死んでいきましたよね。
最後に出てくる「ジェシカ・ハイド」にもびっくり。
登場人物の感じは、同じイギリスドラマの「Survive」と同じ感じでしたしね。
ジェシカがヒロインなんでしょうが・・・なんというか、、、
この違和感
・・・。
6話までそんな感じでしたが、ストーリー構成がしっかりしていたので面白く見れましたね。

2.ジェイナスを廻る話
Utopiaの根幹は、世界の資源に対して人口が多過ぎるという問題なんですよね。そのために、人々を不妊にする「ジェイナス」が作られ、とうとうそれが投与される。。。
これはあくまでもドラマの中の話ですが、現実にはどうするんでしょうかね?
先進国では食べ物があまり大量廃棄されていますが、アフリカではまだ食糧難で苦しんでいる人がたくさんいます。
今後、世界レベルで豊かになっていけば、1つしかない地球はその資源の奪い合いが始まってもおかしくはないですよね。
その時にどうする?
それを考えた時に、残酷だけど殺しあうより「不妊」というのはありなのかも、と考える自分もいました。
世界には色々な国があり、それぞれが自分たちの主張をひたすらに繰り返せば、方向性は出ません。
そんな将来はどうするのだろう。
主人公たちは自分たちが追い詰められている現状もあり、ジェイナス阻止のために動きます。
それは一つの選択肢の消去であり、将来への意思決定の先延ばしでもあるわけです。
もしも、50年後の未来から考えてみれば、この時の選択は「正しかった」かどうかがわかる気がします。
自分が80歳になった時に世界はどうなっているんでしょうかね?
3.ジェシカ・ハイド
ピエトリでしたっけ、あの暗殺者の2人のうちの1人。感情のない男。彼らが「ジェシカ・ハイド?」とジェシカを思い求める理由が最後の最後にわかる・・・この衝撃。
ジェイナスの完成形は、ジェシカの体内にあったとは。
だから、ひたすらに「ジェシカ・ハイド?」だったんですね。
親がマッドサイエンティストだったために、子どもがその被害を受ける・・・さえませんでしたね。
ずっとずっと、逃げまわる生活。相当な苦痛だったでしょう。
それが最後には、体内に入っているとは・・・。
シーズン2はこのジェイナスが使われる話になるのでしょうか。

4.現実的にはどうか
ドラマの世界だから考えても意味ないのですが、例えば、ピエトリが小学校で殺人を行い「小学生が小学校で銃乱射事件」と報道されたわけですが、現実的には弾道計算がなされ、身長はあの少年(名前忘れた・・・)と一致しないと結論が出るはずです。また、街の漫画屋では何人も人が死に、ピエトリ達が行く先々で人が死んでいくのに、誰も何もした様子はない。
それだけバックにいる組織が強いのだろうか・・・?
プリズン・ブレイク級であれば全くもって問題ないのでしょうが・・・。
インフルエンザにしてもロシア型と捏造したのも、結局は毒殺で、それはどうしてばれないのか、などと多くの疑問がありますね。
追われている4人にしても、真実をバラせばいいわけですが、自分たちが危険になるのでできないってわけでしょうか。
不妊のジェイナスにしても、どこかから情報が漏れてもよさそうですが・・・と考えてしまうから、純粋にドラマを楽しめないんです。。。すんません。
終わりに
6話で右肩上がりに面白くなっていきました。ジェシカとジェイナスの行方は? 4人の中の女性(名前忘れた)は病気を発症してしまったのか? 人類に希望はあるのか。?
気になります。シーズン2も同じペースで配信されるので、見ていこうと思います。
では!