書評:2052 今後40年のグローバル予測

2012年から40年後の未来を予想した本「2052 今後40年のグローバル予測」を読みました。

40年後の未来はどうかというと、
なんとなく思い描いている未来とは違い、正直暗い。

中国が覇権を握っているそうです。


2052では、「1つの地球」という見方をすごく感じました。
未来本として以前読んだ、2025年を予想したワーク・シフトでは個人の生活がどのように変化するのかに焦点があったように思います。
参考 → 書評:ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉



1.40年後の未来

世界がずっと成長していくかというと、NO。
先進国では少子高齢化が進んでおり、その結果として年金が維持できない、労働力が維持できないなどの問題が起こり、今の経済発展は続けられなくなっていく。
そもそも現世代から積み上がっていく国債の借金を将来も背負い続けられるのか。未来を生きる子どもたちがそれを受け入れるのか。
それはアメリカでも例外ではない。

先進国が排出してきたCO2を、新興国が経済成長とともに排出量を増やしていく中で起きるのは、地球規模での気候変動。
氷が溶け海面の上昇、各地で予想不能な大災害が頻発し、その処理に莫大なコストがかかるようになる。
動植物の絶滅は進み、自然も失われていく。

こうした状況を受けても政治は迅速には動かずに、停滞する。
長期的視点よりも、民衆に受ける短期的な利益を追求するようになる。

エネルギー面では革新が起き、太陽光で電気を効率的に作られるようになるなど、エネルギーコストは下がり、石油に頼らなくてもいい社会が実現するかもしれない。
ただ、今の生活水準を維持することは難しいかもしれない。

そもそも、世界中の人々が経済発展、今よりも質の高い生活を求めたとしたら。
新興国の人々が「日本人のように生活する権利がある」と主張したら。

大量の車や物が必要になり、気候変動はさらに加速する。
人口増え続ければ住む場所はなくなり、資源は枯渇する。
地球は大きくならない。もう限界を迎えてきている。そう読み取れます。


だから、先進国は新興国に「ある程度で我慢して欲しい」とお願いをしないといけないわけです。
同じレベルをイメージすると地球が大変になるからと。
それを受け入れられるだろうか。


2.中国が覇権を握る理由

その中で中国が覇権を握る理由は、「独裁」だから。これに尽きるようです。
民主主義はいいと思うんだけど、日本を考えてみると、「何を決めるのでも遅い」
これが将来起こってくるであろう変化に耐えられない。

その点、中国は独裁であるのであるので、その都度、強権を発動すればいいだけ。
民主主義であるがゆえに、その特性は足を引っ張る結果になる。
「痛みに耐えてください」と言われるよりも、「お金をばらまきます!」という方が受けますもんね。


また将来の科学技術の発展により、エネルギーを自給自足できるようになったり、代替資源の開発を行われるようになる。
そのときに大きい力は国土の広さ。
中国は自国だけで食料をまかなえるようになるだろうし、エネルギーも自給自足できる。
資源もある、自国の市場で経済を支えられるようにもなる。

一人っ子政策のおかげで人口に歯止めもかかり、うまく運営していける。
経済規模はアメリカを超えていき、外債も大量に持っているので、主導権はアメリカから中国へ渡るとみられる。


・・・正直、嫌ですね。
中国が大きな顔をして海洋権益拡大を続けていっていますが、そのした圧力なり、傲慢さは影響力が大きくなるほど拡大していくってことですね。

伝説の投資家ジム・ロジャーさんは「中国推し」ですし、子どもには北京語を習わせるという発言はこの辺を睨んでのことだと思います。
中国が世界一の経済規模になり、影響力が拡大すれば英語の時代は終わり、北京語の時代になるのはありそうな話です。


3.どうしていくか

今の延長線の未来という感じではなく、苦難や変化との戦いが待っていそうです。
変化を楽しみ、物質的ではなく、精神的な満足を追求するのが最善の道。
そんな気がしました。

ですので、贅沢を覚えるよりは、創作に意欲を燃やす方が建設的ですね。
質素な生活、モノをあまり持たないシンプルライフ志向で。

仕事に関してはきちんとあるようです。
介護福祉関連での需要が高まる。また、エネルギー関連が有望だとか。


あと、投資に関しては中国をポートフォリオのメインに据えるほうがいいのかな・・・。
新興国も発展するようですが、中国の比ではありません。

現在、アフリカの投資信託を購入していますが、今後の上昇もほとんど見込めないだろうとのこと。
というのも、汚職、内紛、差別、インフラ不足などの混乱はやはり収拾がつかず、大発展にはつながらないと見られています。


それがどの時期でどうかまでは言及はありませんが、1年ごとにどこに投資するのが適切なのか、資金はいつ引き上げるのがいいのかは見極める必要がありそうです。
アフリカへの投資をやめて中国シフトにするか・・・とも。
この1冊だけで判断していいかはわかりませんが。

覚悟だけはしておいたほうが良さそうです。

日本が技術革新を起こし、自国だけで食料もエネルギーも自給自足できたら展開は違うでしょうね。。。
海上都市が作ることができればまた違うでしょうが、そんな未来はやってくるのかな。