書評:人生確率論のススメ(勝間和代)~これはあたり本でした

今回は勝間さんの新刊「人生確率論のススメ(勝間和代)」を読みました。

ぼくは勝間さんを支持してます。
というのも、勝間さんは勉強家であり、誠実だと感じるからです。
努力家であり、努力の凄さを知っていて、努力をバカにしません。
また、理系であるがゆえに、率直な物言いや、数字を使い、信ぴょう性、信頼性に重きを置く姿勢は信じる根拠になるからです。

思考的にも似たところがあるのか、だいたい勝間本はあたりが多いですね。
今回もあたり本でした。


本書は、世の中は確率であり、物事はいいことも、悪いこともランダムに起きる。
その特性を踏まえて、いかに勝率高く(運良く)人生を歩んでいけるかの指南書です。

いつものように、読書メモで行きます。



1.運とは

・神様のような存在がもたらす不思議な現象ではない
・自分にとってのチャンスに気づき、つかめるかどうかという本人の行動
・正体は、ばらつき、確率である

・ギャンブルは負けるようにできている → 運が悪い → 関わらない
・確率高く、運をつかめるような行動をしていると、高い確率で成果がやってくる = 努力の積み上げ
・いいことも、わるいこともランダムにやってくる


2.運をつかむために

・社交性 ・環境適応 ・積み上げ が必要。

1)社交性

・全体の中の自分にしか過ぎない意識
 → 全体の時間から自分が何割しゃべるか意識
  → 自分を相対化していく

・利他的に行動する
・嘘は最終的に身を滅ぼす。誰かを批判するのは、自分を磨くより楽であるため。
・自分のコントロールを放棄する行動 = 嘘をつく、見栄を張る、嫉妬する、愚痴を言う

・人間の基本欲求は「楽しみ」「生存」「愛・所属」「力」「自由」の5つである
・干渉するほど運が悪くなる
 → 干渉は相手の思考や行動を変えようとするもの

2)環境適応

・自分の能力や才能は、遺伝と環境で決まっている
 → 良い所に目を向けて伸ばす。悪いところを思い悩まない
  → 割り切ること

・自分が活躍できる環境を探す
・自分が相対的に今の環境で優位なことで、磨けば光りそうなものだけを磨く
・自分の実際の実力は、自分の感覚より3~5割引で考える
 → うまくいかない人ほど「頑張ればなんとなる」と過信している = 自分教

3)積み上げ

・時間の積み上げで、相手が追いつけないほどの競争優位をつける = 参入障壁を高くする
・得意技を生かさないことで、本来得られるであろう自分の進歩や収入が閉ざされていないかチェックする

・自分と自分の周りに焦点を合わせすぎて運を悪くしている → もっと広い視野で
 → どの分野で努力するか、誰と一緒にいるかが大事
・できないことを明確にする → 遺伝的に得手不得手がある

・成功した人の特質
 → 最初から成功しているか、そのレールに乗っている
 → 自分ができないことに手を出さない

・努力するなら、不快なことは続かない = 無駄な我慢
・なんでも努力ではなく、不要なものを減らすこと
 → 運動などでは「無駄な動きを減らす」ことが焦点になる
  → 減らすことは勇気であり、技術である

・成果が出ないのはやり方が問題
・逆転の発想の大事さ → 失敗は「勉強になった」と前向きにとらえ、学びにする


3.チャンスに行動を起こすために

・行動を起こせない人は「リスクが取れない」「完璧主義に陥っている」「他人の評価を気にしすぎている」

1)リスクが取れない

・「なんとかなる」とポジティブに考えるほど、リスクに対する許容量が大きくなり、行動に移しやすい
・迷ったらやってみる
・リターンとリスクを意識する

・リスクを取るための十分なマージンづくり
 → 例:投資は全額ではなく、少額でやっている

・リスクは分散すること
 → 生きがいも分散。仕事だけが生きがいは、リスクが高すぎる

2)完璧主義に陥っている

・目的を理解していないから、プロセスや準備がしっかりしていないと不安
・常日頃から「全部やっておけば大丈夫」と、優先順位をつける癖がない
・周囲を信頼する → だから、手を抜く、緩急の差がつけられる

・優先度の低いものをあえてやめてみる
・減点主義から加点主義へ
 → 失敗も加点の材料になる。失敗は経験を積む、学べるという価値がある
・相手との比較は「違い」であって、「優劣」は関係ない

3)他人の評価を気にしすぎている

・必要以上に自分を大きく見せたいから
・他人と自分を比べない、自分は自分である
・依存症の本、人格障害の本などの人間心理の本を読むと、対処するフレームワークが得られる

・ネガティブな言葉は、まったく自分の人生に影響を及ぼさないことを理解する
 → スルーすること。「自分の心はかき乱されないぞ!」と考え、相手にしないこと


4)数字に強くなる

・1週間は1年の2%、4週間は1年の8%
・商品の使用回数で割ることで、自分にとってどのくらいの価値かを見極める

・長期的な視点に立つ
 → 運動することは長期的に役に立つ
・正規分布、標準偏差、統計的有意、相関係数についてイメージを持っておく

4.運を良くするためには

・確率的に正しいことをやり続ける勇気を持つ
 → ランダムで良いこと、悪いことが起こるが、正しいことをすれば勝つ確率が上がる
  → 麻雀では「振り込まない」「勝負すべきかを見極める」など

・自分がコントロールできることに集中を当てる
 → 麻雀では「つもはいは選べない」「他人のテンパイもとめられない」からこれらは仕方がない
・絶え間ない「ノウハウの蓄積」と「革新」がロングセラーの秘密

・過去の成功体験を捨てる
 → 「過去の自慢話をしない」「自分を客観視する」「新しいことを学び続ける」の繰り返し
  → 新しい成功体験の積み上げが、過去の成功体験のしがみつきをなくす

・キャリアは「新しい人に代替されない」かつ「その経験がどんどん上乗せされていくもの」がいい
・現象はコントロール出来ないが、起こったことにどう対応するかはコントロールできる
・「たまたまうまくいった」ことを理解して、ロングセラーのための努力を継続し、環境意識して整えることが必要


終わりに

勝間さんの本には批判が多いんですが、、、ぼく的には内容が充実している良書ばかりです。
他人を批判しても生産性はありませんから、「そこから学ぶ」もしくは「関わらない」を選択すればいいだけのように思います。

人生に起きることは確率だ。
さて、あなたはどれだけ受け入れられますか。

確率だと考えれば、なんか気が楽になります。それをあとはどれだけ良い方向にもっていけるかが、努力のしどころです。
おすすめの1冊です。では!
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