書評:会計HACKS!(小山 龍介,山田 真哉)

HACKS!シリーズもとうとう4冊目になりました。

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今回は「会計HACKS!(小山 龍介,山田 真哉)」。
共著者の山田真哉さんはさおだけ屋の本で有名な方です。

著者の2人ともが会計に詳しい方です。

だもんで、会計の専門知識がない人間にとっては、目からウロコの内容でした。


というのも、本書で提案されているハック家計簿は今までの会計簿の概念を一新します。
手間でモチベーションの上がらない家計簿が、簡単にモチベーションに上がるものになる・・・。
ほんとうに驚きです。

これは会計の知識を家計簿にも当てはめる、家計にもあてはめることでできたことです。
今回も読書メモでいきます。




1.ハック家計簿の極意

・今まではレシートなどをすべて記入するなど流れを重視していた。
ハック家計簿はその瞬間を切り取るだけ。↑動画に対して静止画。
だから負担が少ない。

・時価総額で表示 → 資産の増加がわかりやすく、モチベーションの向上

・ステップ
 1.資産の記入 (現金、預金などを時価で)
 2.負債の記入 (各種ローンの残高)
 3.純資産の計算 (資産 ー 負債)

・流動性の把握
 1.現金の残高ルール → 豚の貯金箱効果
 2.おさつルール → 経営者視点効果(1,000円未満は数えない)
 3.気まぐれルール → 家計のスナップショット効果(手間がかからない)

・残存価値ゼロルール
 → 残存価値の残らない物の評価額は0とする
  → 新車も0。購入すると純資産が減る




2.資産と負債

・車は資産ではなく負債
→ 駐車場代、保険、税金、車検代など費用がかかる
・マンションは管理費、修繕積立金、火災保険、固定資産税などの支出あり
・コピー機ならトナー代
・毎日何気なく飲む缶コーヒーやラテ代


・時間を奪うものは「負債」
→すごく遅いパソコンは時間を奪う
→着ることのない服や読まない本の整理にかかる時間
→不要な書類の山から必要書類を見つけるのにかかる時間


・時間を生み出すのが「資産」
→食洗機、全自動洗濯機など家事の手間を省く家電
→いつでも生産的な活動ができるモバイルパソコン
→スキマ時間で視聴できるポータブルハードディスクレコーダー
→勝手に掃除してくれるルンバ




3.会計的に見るリストラ

1)財務リストラ
→資産を売却し、そのお金で負債を圧縮する


2)営業リストラ
→利益体質の実現
・貯金(利益)を増やすために収入(売上)を上げ、生活費(費用)を減らす
・参照点依存性に気をつける
 → 夕食にしては安い、は昼食にすると高いわけで。比較する相手によって価値を変動させてはいけない

・ラテマネーに気をつける
・非日常の罠 → せっかくだからと財布の紐を緩めるのは厳禁
・レシートを「必要」「不必要」でわける
 → 必要から不必要に移動させると、無駄なコストがわかる
・無駄遣いリストをつくる


3)投資リストラ
→長期的な成長への布石
・オポチュニティコストを考える
 → 暇な人が副業(アルバイトなど)をすると、それはそのまま丸儲け
 → もらえるはずの残業代を蹴ってまで副業するのは意味が無い

・3つの銀行口座を持つ
→ 日常用、貯蓄用(将来のため、もしものため)、投資用(投資に回す余裕資金)

・市況に応じたアセットアロケーション
 1)不況から回復時 → 株式投資
 2)景気過熱でバブル時 → 株式を現金に
 3)バブルはじけ下降局面 → 債権に移行

・いちかばちかの危険な投資ではなく、内部留保したお金から再投資していく健全なサイクルを作る
・時間を味方につける
・特にアウトプットに関わる業務は、積み重ねることでしか得られないリターン。
・いつまでにお金持ちになりたいのか、時間軸をはっきりさせる




終わりに

HACKS!シリーズの中では、一番ためになる本でした。
次にためになったのはSTUDYですね。

ただ、6~8章は、企業会計の話で、家計とは全然縁がありません。
いきなり、「なんだ?」となりますので、なぜ挿入したんでしょうか。
株式投資をする人のためのアドバイスのような、、、ちょっと残念な部分でした。

家計簿をつけようとして断念している自分にとってこれは朗報でした。
ということで、一度つけてみようと思います。
ハック家計簿なら、1ヶ月に1回短時間でできそうな気がします。

では!
次回 → 書評:IDEA HACKS!2.0(小山 龍介,原尻 淳一)