書評:徹底網羅! お金儲けのトリセツ(水野 俊哉)

水野俊哉さんの本はこれで4冊目になります。
「徹底網羅! お金儲けのトリセツ(水野 俊哉)」を読みました。
過去記事 ↓

書評:2分でわかる! ビジネス名著100冊のエッセンス(水野 俊哉)~良書が分かる本
書評:「成功」のトリセツ(水野 俊哉)
書評:知っているようで知らない 法則のトリセツ(水野 俊哉) ~こんな本を待っていた

たくさん本を読んだ水野さんが、数百冊のお金関連の本を読んでまとめたものです。
恒例のパターンですね




1.広く浅く

水野さんの本の特徴は、とにかく「広く浅く」だと思う。
それはどうしてかというと、たくさんの本を要約してまとめるだけだから。
彼自身の専門性ではなく、読書量でカバーしているだけ。

だもんで、必然的に引用が多く、自身が語るととても浅くなる。
この本はその典型ですね。

ですので、お金や資産運用についてどんな話題があるか程度であり、この本を読んでも儲けられない
参考に章立てを書いておきます。

1.お金持ちになる投資の常識、非常識
2.株式投資の常識、非常識
3.不動産投資の常識、非常識
4.外貨投資の常識、非常識
5.独立・起業の常識、非常識
6.ネットビジネスの常識、非常識




2.ただの批評家。実践家ではない

一番強く受ける印象は、

耳年増になっただけ

これに尽きるかなと。
本を沢山読んで、それなりの知識がついたので、外野からあれこれと言っている、そんな感覚がしました。
というのも、水野さん自身が投資をしているわけではありません。
株も不動産もFXも。

そもそも独立・起業して大失敗してます


投資信託やFXをやってきた人間からすると、外野が何かを言っても説得力なんてないんですよ。
実践の場で実際に取引をした人間の言うことしか価値はないわけです。
アナリストが好き勝手書いているのと同じレベルでしかない。

ので、、、反発心からこういう書評になっているのかもしれません




3.共感したレビュー

Amazonのレビューが思った以上に評価が高いんですよ。
それは求めているものが違うのかもしれないなと。
一番共感し、「まさにこれ!」と思うのをここに抜粋しておきます。


有名な著作のまとめに関しては良くできているなと感じますが、自分の言葉で本を書くとこの水野さんは途端にレベルが相当落ちます。大きい字でやっとことさ書いた感じです。内容はよくあるこの投資がいいって感じのよくあるおすすめの投資本とたいして変わりません。この著者はまとめ本こそ力を発揮するので、この本は読む価値はあまりないです。残念。



4.本書の価値とは

だったら、どういう人に本書はおすすめかというと、

これから資産運用を始めようかと考えている人


ですね。
広く浅く取り扱っているので。

資産運用をやっている人は、それほど価値が見いだせないと思います。
むしろ、、、橘玲さんの本を読むほうがいいのかなと。




5.知っておきたい人間の心理

本書に読むべき価値がないわけでもないですが、投資を真剣に考えるなら実戦向きではなく、机上の空論向きということです。
特にいいなと思ったところを抜き出しておきます。

1)人は得よりも損の方が2倍以上も辛い

10万円もらうのと10万円失うのでは、人は10万円失う時の方が2倍以上も感情がゆさぶられるそうです。
プロスペクト理論の1つです。
だから、ちょっと儲かると決済してしまい、含み損が増えていっても決済できないのはここに真理があります。

損するのは辛いから、確定させたくないわけです。
あわよくば戻ってきて欲しいと。
その結果、損大利小となって負けていきます。


2)リスクとリターンは一致する

1万円儲けられる場合、1万円損する可能性があります。
だから、楽して100万円儲かるってことはありません。
もしあるなら、ただの詐欺です。

書店では売上目的で煽るタイトルの本がありますよね、「1億らくらく稼ぐ」的な。
あれも詐欺のようなものだと思います。
もしも、それでお金が儲かるなら、

世界中の人達が儲けてますよ


誰も起業なんてしようとしませんから。
ここを頭にしっかりと入れておきたいですね。


3)資産形成 = (収入-支出) + (資産×運用利回り)

お金を増やそうと思うと、道は3つ。
1.収入を増やす
2.支出を減らす
3.資産運用を行う

です。資産運用もまとまった額がないと増えてもたいしたことがありません。
まずは、2を見直し、1のために勉強するなどのほうがより堅実と言えそうです。




終わりに

著者の固め読みをするのが最近のマイブームですが、4冊目で水野さんはもう卒業します。
スタイルが広く浅くなんですよね。
専門性がない人だからこそ、他の本を編集することで、ネタにしているわけで、本を紹介するための本のようなものです。

色々な本について知りたい場合は、いいんですが、もう十分かなと。
まとめという意味では「法則」のトリセツが最高傑作なんじゃないかなと思います


ここに書いていることは、ぼくの感想であり、ぼくのニーズですから。
人が変われば価値が変わります。
では