陳満咲杜さんは、FX業界でぼくが信頼を寄せる数少ない人の一人です。
最近の書籍は読んでいます↓
FXプライスアクションの真実(陳満咲杜)~FXをやるならまず読むべき本
FX最強チャート GMMAの真実~知っているようで知らなかった使い方
基本にして最強 GMMA+RSI 二刀流FX
今回は過去に遡って「着物トレーダーを卒業せよ陳満咲杜の為替の真実(陳満咲杜)」を読みました。
2008年の本ですから、今とは感覚がずいぶんと違います。
そもそも、ブログを書籍にしたものですから、その当時の様子とともに書かれているわけです。
2007年を中心に書かれていてサブプライムローンの問題あたりです。
データやチャートがあまりないので読みにくいのですが、本当のトレーダーの考えを理解できる1冊です
1.サイクル論とテクニカル分析
なぜ陳満咲杜さんを推すのか。
ずっと一貫したスタンスでブログなどの記事を書き、日本人感覚ではなく、海外のトレーダー感覚を持っているからです。
ぼくからすれば、プロです。
陳さんは「サイクル論」と「テクニカル分析」を一貫して推しています。
2008年の書籍でも、今でもそうです。
サイクル論とは、為替変動には長期に渡る一定のサイクルがあるという立場です。
円安が延々と続かずに円高になる局面も必ず来ると。
だから、本のタイトルには円安原理主義者は買ってはいけませんと書いてあります。
テクニカル分析とは、結局のところ、ファンダメンタル分析はやっても仕方がないという意味でもあります。
FX口座を持っていると、アナリストレポートが見れますよね。
いい加減な予想ばかりではありませんか?
アナリストとは、予想するのが仕事で、予想を書くことで儲けています。
自分では決して相場でトレードしません。
だから、当たろうか外れようが問題ないわけです
そして、いつも出てくるのは、ファンダメンタルによる後付解釈です。
ファンダメンタル分析なんて、上げ下げのどちらにでも対応できるように解釈できるんですよね。
だから意味がないし、役に立たない。
FXのすべてはチャートに、一本一本のローソク足に宿っているというわけです。

2.トレンドフォローと現在位置
FXはつまるところ、上がるか下がるかだけです。
そういう意味では確率は50%のようなものかもしれませんが、
トレンドに乗ると、勝率が大きく上がります
というか、
トレンドに乗らないかぎり勝てません
そう、すべてはトレンドなのです。
陳さんからすれば、1日に何回も売買するのは勝率が悪く、精神衛生上もよくない。
トレンドフォローを実践すれば、週1回のトレードで十分なわけです。
トレンドに乗るとはどういうことか。
それは、結局のところ、「短期のトレンド」と「中・長期のトレンド」を分析し、合致するかどうかです。
現在は短期的に上昇トレンドかもしれませんが、長い流れの中で現在位置を確認するのが、中・長期のトレンドになるわけです。
これはなるほどでしたね。
終わりに
正直、読みづらい部分はありますが、プロのFXトレーダーの一貫した哲学が詰まった1冊で大変勉強になりました。
ずっしりと重みもありましたしね。
どこまで行っても、トレンドフォローであり、いつまでも円安が続くわけではないということです。
では!