書評:「成功」のトリセツ(水野 俊哉)

最近、同じ著者の本の固め読みがマイブームです。
今回読んだのは「「成功」のトリセツ(水野 俊哉)」で、水野さんの書籍にはまっています。
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固め読みをすると、明確に、著者の哲学や信念、知識量や人間性まで掘り下げてわかりますね。
本当に力がある人なのか、それとも同じネタをただ手を変え品を変えなのか。

水野さんがどっちなのか? それは秘密です。




1.ビジネスエッセイ

どうも新しいジャンル「ビジネスエッセイ」だそうで、??? だったんですが。
水野さんは、成功本・ビジネス書・自己啓発書を4,000冊以上読破(自称ね)し、成功法則の研究と執筆(要は紹介)するスタイルの人です。
今回は、本に依る形ではなく、自分の足で立って、自分の経験から成功法則を書いた本になってます。

今までのスタイルから言うと、ありふれた成功本になってしまって、新鮮味がなかったかな。
これはあくまでも水野さんに求めているものの違いによるわけですが。

また、「俺が」「俺が」と著者の価値観や人柄・性格が前面に出過ぎてて、どうなんかなって思いました。
正直な人間なんでしょうけど。

もっと言えば、違和感。
「成功」のトリセツであるなら、自分の経験談からもっと踏み込めるだろうに・・・なんで、こういう形にしたのかな、と・・・
辛口になってしまうのは、「法則」のトリセツが抜群に良かったからなんですが



2.ノマド推奨本

水野さんは、典型的な起業家タイプ。自分で何かを始めないと気が済まないし、トップであれこれ指示しないと気が済まないタイプ。
会社経営をして、借金を抱え、返済し、今また会社経営に戻りつつも、コンサルタントや執筆もやってます。
こういう経歴の持ち主だからこそでしょう、ノマド推し人間です。


ノマドは一つのスタイルとしてありと思うんですが、ノマドに合う人と合わない人がいると思うんですよ。
サラリーマンしているのが性に合う、というタイプはノマドではありませんから、ノマドの人が書いた本は読まない方がいい。

ノマドの人が言うことは決まって、
・将来がわからず、他人に人生を任せるリスクは大き過ぎる
・自由に時間を使えないのは不幸だ
・自分のやりたいことをすべきだ

となります。個人的に言いたいのは、ノマドになって成功する確率はどうなのか、ということです。
サラリーマンになろうと思ったらなれるけど、ノマドにはなかなかなれないわけですからね。

とノマド批判を展開しても仕方がありませんが、章立てを見ると、ノマド的な感覚なのがわかると思います。

1.お金の奴隷から抜け出す
2.仕事を支配する
3.時間の檻から脱出する
4.本の自分を探す
5.人間関係を掌握する


著者が成功したのをたまたまと見るか、必然と見るか、なんですよね。
水野さんと同じような境遇で沈没したままという方も相当多いような気がして、

一発売れた芸人が「こうやったら売れる!」と宣伝していたら信じるかどうか


これが成功本の難しいところです。本当・本物なのかどうか。
だからこそ、たくさんの成功本を読むべきだと思うし、その著者の本を固め読みすべきなんじゃないかなと思います。




3.メモ

辛口になってしまって申し訳ない。。。
成功本がノマド推しにどうしても偏るのは仕方ないんですかね、、、その方が本が売れるからかな・・・と脱線しそうなので、メモをいくつか紹介しておきます。

残ったのは経験だけだった

著者はお金も権威も名誉も一度すべて失っています。
残ったのは経験だけだった。

でも、この経験のおかげで今がある。
だからこそ言えるのは、経験に投資すべきということ。
お金で散財するのはただのコンプレックスや嫉妬心の解消でしかないわけです。


ルールや仕組みを知るものだけが勝者になる

一番グッと来たのはここかもしれません。
ただ闇雲に努力しても仕方がなくて、その世界を支配しているものを理解しないと無理ってことですね。
水野さんはここに気づいたからこそ、成功したのかも。

だったら、今自分がいる場所のルールや仕組みってなんでしょうか?


努力する仕組みを作る

成功するためにはただひたすらに努力しかない。
運とか才能とかじゃなくて、努力。
努力するためには、ご褒美を出すのも手。


集中力を発揮する

水野さんは執筆時は、執筆だけに集中して多い時は16時間も執筆関連の事をするようです。
この集中力こそが武器ですね。
仕事のことを考えると、早く帰りたいと思うけど、実は集中して仕事をしていないのが原因かもしれません。


インプットを減らす

テレビ、ネットなどで大量の情報が飛び交い、それを積極的に取り入れる生活をしています。
が、インプットが多過ぎて、アウトプットがうまくいかなくなっているかもしれません。
ここまでの情報量が本当に必要なのでしょうか。

テレビ、ネットを一度捨てる、制限をかけると世界が変わりそうです。


とにかく行動

何かを変えたいならどうするか、行動しかない。
行動しないから、現状が変わらない。
その通りですね。




終わりに

辛口になってしまいましたが、今までのビジネス書などを紹介するスタイルから、自分の経験談になっているところが注意です。
今までは何十冊もの本が凝縮される形でしたが、本書はその中のただの1冊になっているわけです。
これが好きかどうかですね。

次回 → 書評:徹底網羅! お金儲けのトリセツ(水野 俊哉)