書評:続「考える力」をつける本(轡田 隆史)

書店で平積みにされているのを見て、図書館で借りました。予約も多く、半年近く待ち、なぜか、続編が先に来るという。
『続「考える力」をつける本(轡田 隆史)』を読みました。

まえがきで書いてありますが、本書は10数年前に書かれた本をリメイクしたものだそうで、「大事な部分は今でも変わらない」と著者は書いています。




1.考える力をつける、とは

こういうタイトルが付いていると斜に構えてしまいます。
というのも、「考える力」は本書じゃないとつかないのか、他の本ではだめなのかと。

本書を読んでみると・・・。

正直に書きますと、

職場の飲み会で年配の先生が説教を聞いている感じがしました。
上から目線で自慢気に、でも博識でシェークスピアだの、戦争中だの、宮沢賢治だのと色々なことを語ってくれます。
著者が朝日新聞の記者だったこともあり、新聞のコラムのような感覚がぴったりですね。

面白いかどうかは、、、世代があえば、、、なのかな。

そもそも、考える力をつけるとは、、、、というデータがあるわけではなくて、「自分はこう考えてやってきた」「自分は成功してきた」というような論調に思えます。
だから、特段、スキルを身につけられるようなものでもない。


ずいぶんと好き勝手書いてしまいましたが、そもそも、考える力とは、こうして自分の感覚・立場と違う人の本を辛抱強く読み、考えることなのかもしれません。
そうやって、「ああ、こういう風に考える人もいるのか」と発見することにあるのかも。
そういう意味で、「考える力」をつけるのかもしれませんね




2.わからないを大事に

1つだけ取り上げておきます。
著者は「1を知って10を知る」よりも「10知って1わかる」方がいいと説きます。
わかったつもりが一番怖くて、実は勘違いしているかもしれないと。

このわかった気が次なる勉強をさせないわけです。
わからなければ、そのことをもっと知らなければとなります。
知ったつもりが考える力を止めてしまいます。

職場でもなんでも知っているという人がいますが、まさにこの状態だなと思うんですよね。
プライドもあるとは思いますが、知らないことは知らない、わからないと素直に認められる人間になりたいものです



終わりに

本書は正直、世代間ギャップを痛烈に感じさせてくれます。
というのも、著者は1936年生まれの方でぼくとは半世紀の差があります。
今回痛烈に感じましたね。

世代間ギャップは読んでいると違和感の連続ですから、著者の年を気にするのも必要なのかもしれません。
仮に本屋で平積みされていたとしても、それが最近の流行ベストセラーなのか、著名な方なのか、ベテランの域なのかと。

では