書評:9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方(福島 文二郎)

9割がバイトだから、ディズニーは利益が出るんだろうな

って思うぼくはひねくれ者かもしれません。
「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方(福島 文二郎)」を読みました。

人材をいかに育て、それが自動的に回るための仕組みを紹介した本です。
本書の通りに実践すれば、職場の労働環境の改善と成果向上は間違いなくアップするはず。
勉強になるとともに、管理職や中間管理職に読ませたい1冊ですね。




1.なんで最高の職場ができないんだろうか

ここはぼくの愚痴ですけど、なんで職場ってくだらないほどに面白く無いんでしょうかね?

社会人になって本気でそう思います。
大学の時に、大学生協の住宅斡旋部でアルバイトしていたんですが、そこは本書で書かれてあるような、本当に素晴らしい職場だったんです。
同じようにアルバイトだらけなんだけど、アルバイトがアルバイトを育てる環境もあり、高い目的意識を持って働き、それなりの成果を出していました。


あそこで経験した3年間はとても大きかったし、理想の職場のイメージになってます。
でも、社会人になり、転勤も経験しますが、どうしてくだらないんだろうって思うわけです。

根本的には、みんなが理想的な職場を求めていないことが根底にあるんでしょうね

また、そのために管理職がビジョンすらないのが現状ですから、てんでばらばらになるのが目に見えてます。
「どうしてそんな低い意識しかなく、楽しい職場にしないんだろうか」と素朴に思い、管理職に何度か言いましたが無駄でした。
そんな人間がなんで管理職なんだろうともね、切実に思っていることです。

もしも、本書を読んだら、どうなるだろう?

と読みながら考えましたが、現状を変えるだけのエネルギーも勇気もなさそうですから、送りつけるのはやめにします。

さて、この辺で愚痴は終わりにしましょう




2.人が育たないことが会社の最大の損

新入社員なり、アルバイトなり、最初は何をやっていいのかわからないわけです。
社内教育をして使える人材に育てていきます。
もしも、その人がやめてしまえば、その人に投資した費用はすべて無駄になり、会社の損になります。

人が育たないことが、会社の損になるわけです


だから、ディズニーでは人材育成を大事にしています。
「見て盗め」では盗めない人間が山のようにいるわけですし、成長をコントロールできません。
大事な法則がここには隠されていて、

人は自分が指導されたように、後輩を育てる

という法則です。
DVを受けて育った子は親になるとDVをするといいます。
「それが当たり前」「普通」と思ってしまうからです。

先輩が後輩を丁寧に育てるという文化の中で育った人材は、当然「よし、一人前になったら後輩を育てるぞ」と思うわけです。
そうして、どんどん人材が育つようになっていきます。
たいていの会社では「自分の仕事が忙しいから」と後輩には「見て盗め」と言ってしまうんでしょうし、そうやってきたんでしょうね。

結果的に、人が育つ会社と人を育てない会社では大きな差が出るのは一目瞭然なわけです。
管理職もこれを熟知してもらいたいところです。




3.ミッションを持つこと

「ミッション」とは、その組織が目指すべき方向性のことです。組織の存在意義とも言えるものです。
ディズニーでは「すべてのゲスト(お客)にハピネスを提供する」だそうです。
あなたの会社のミッションは何ですか??


おそらく言えない人が多いんじゃないでしょうか?
うちの場合でも同じです。あれかな、これかなはありますが、みんなが共有すべきミッションは存在しません。
だからばらばらになるのかも。

そして、ミッションを達成するために明確な行動指針が必要です。
ディズニーでは「安全性」「礼儀正しさ」「ショー」「効率」の4つの行動指針があります。

行動指針があれば優先順位があり、迷いがなくなります

人によって対応が違うということもなくなり、いつでも、誰でも同じ対応ができるようになるわけです。
こうした組織文化があるからこそ、9割アルバイトでも同じ方向にむけて動けるのですね。
(ある意味、小さな会社はあうんの呼吸でいけると思い込んでいるのかも)




4.全員がリーダーである

ディズニーで大事にしていることは、一人ひとりがリーダーシップを持っていること。
そのために「自主的・主体的に相手を思いやること」「自分が模範となること」が大事です。


・・・まあ、当たり前すぎて「わあ、すごい」わけじゃなくて、すごいのはそれを徹底しているところですよね

なんかね、もう、「これって人としてあたりまえじゃないか」ってぼくは思うんですが、できない社会人って山のようにいますよね
これも企業文化の違いかもしれませんが、それができていないのを普通だと思う管理職もどうだか・・・。

本書って、実は当たり前のことが書かれているだけで、ぼくはアルバイト時代に実体験として学んだものの復習だったんですよね。
本書はベストセラーにもなったわけで、この当たり前が「わからない大人」がたくさんいて、本書を読んでも「実践できない大人」が大量にいるわけです。
嘆きたくなります。そんな会社で働くわけですから。

あ、、、また愚痴になってしまいました。

それで大事なのはやっぱり意識の持ち方であり、その持ち方によって仕事の意義や生きがいも変わってくるってことですね。




終わりに

愚痴が多くて申し訳ないですが、管理職にはぜひとも読んで実践して欲しい1冊であるとともに、社会人としても自分がどのように働くべきなのかを勉強する1冊としてもおすすめしたい本です。
って、全員に薦めてるじゃん・・・。

というほど、基本中の基本(特にマインド的な部分)が書かれた1冊であるということです。
本書の内容は別にハードルは高くないですから、実践することで、「周囲・後輩から信頼される」「仕事が楽しくなる」といったことが実感できると思います。