書評 デザイン思考が世界を変える(ティム・ブラウン)~専門性が高い難解な本でした

「デザイン思考が世界を変える(ティム・ブラウン)」

スマホを見ていると、iPhoneの魅力はずば抜けてますよね。
スペックが格段に高いわけじゃなく、そのデザインを買っている、そのデザインを持ちたいと思っている人が多いんですよね。
デザインって本当に重要な要素です。

ブログでも、テンプレート(デザイン)を変えるだけで、全然イメージが変わり、良くも悪くもなります。
載せる写真も、コンデジか、携帯か、一眼かで全然印象も違い、人気の出方も違います。
人気のあるサイトは往々にして、デザインにも優れている物が多いです。

これからデザインは切っても切り離せなくなるぞと思って手にとった本です。



1.難解でした・・・

デザイン思考というタイトルに惹かれて、借りたんですけど。

難し過ぎた・・・


有名な企業達がいかにデザインの力でイノベーションを起こしたという事例が豊富なんですが。
いかんせん、デザイン現場で働いているわけでもないので、ピンと来ません。

挿絵が入っているわけでもなく、その方法論や考え方がつらつらと書いてある印象です。
また私たちはこうした、ああした、こう考えたという話も入ってきて、どの次元での話なのかと。
専門分野がはっきりと違うので、日本語なんだけど、文字が入りづらくなって、漢字ばっかりだ・・・。

改めて外国人の書いた本って読みづらいなと。
もっとメリハリを付けてまとめてくれたらいいのにな。
世界的有名なデザインの会社だけに。

と、散々ですいません。。。

以下に章構成を載せておきます。

パート1 デザイン思考とは何か?
1.デザイン思考を知る
2.ニーズを需要に変える
3.メンタル・マトリクス
4.作って考える
5.初心に変える
6.メッセージを広げる

パート2 これからどこへ向かうのか?
7.デザイン思考が企業に出会うとき
8.新しい社会契約
9.デザインアクティヴィズム
10.いま、未来をデザインする


デザイン思考が世界を変える(ティム・ブラウン)

2.読み取ったもの

「何を作るのでも、デザインという要素を最初の段階から入れなければいけない。
今までは、デザインは基本設計等が終わってからの扱いであり、それが多くの失敗を産んできた。」


なるほどなと思うところです。
そう、もうデザインありきですよね。
ブログにしても、何にしても。


「デザイン思考家には、複数の専門領域を持つことが必要。例えば、心理学を学んだ建築家、MBAを取得したアーティスト。
こうした分野を超えて共同作業する資質を兼ね備えた人材が必要。
単一の分野の専門家の集団になってしまうと、各個人が自分の専門分野の擁護者になるため、中途半端な妥協に落ち着くことが多くなる。」


自分の中での選択肢があまりにも少ないとそれに固執するってことですね。
固執が自由な発想に制限をかけてしまう。


前もって許可をもらうのではなく、あとから許可を求めるほうがよいとされる文化、つまり成功には報酬を与えるが、失敗しても許される文化は、新たなアイデアを生み出す際のひとつの大きな障害を取り除く。

基本中の基本ですよね。とは思いますが、それを実行できるところって極端に少ないです。
理想の上司というか、力のある上司の元ならそういう発想になるんですが。
力がないと管理に走ってしまうんですよね


デザインを生み出すには以下の3つが欠かせない
 1.洞察:他者の生活から学び取る
 2.観察:人々のしないことに目を向け、言わないことに耳を傾ける
 3.共感:他人の身になる(他人の担架に横たわる)


共感というのはこれからの時代のテーマですね。


記憶に残る有意義な経験を生み出す3つのテーマ
1.人々は受動的な消費者から能動的な参加者へ変わりつつある
2.最良の経験とは、企業の本部で台本が練られるものではなく、サービスの提供者によって現場で提供されるもの
3.実行がすべて

したがって、「経験経済」の真の意味は、単なる「娯楽」ではない。『経験経済』の中でパインとギルモアの両著者が述べている「コモディティ→製品→サービス→経験」という価値のピラミッドは、私たちの経験が主に機能的なものから感情的なものへと根本的な変化遂げていることを意味している。
この変化を理解している数多くの企業が、今では経験の提供に力を注いでいる。機能的な便益だけでは、顧客の心を捉えたり、ブランドを差別化して顧客を維持したりするには、十分ではないと感じているのだ。


ここで語られていることは、社会の流れを見事に言い当ててます。
経験、共感、コミュニティ。
こうしたものを土壌に発想していくことが必要になりそうです。

デザイン思考が世界を変える(ティム・ブラウン)

多くの場合、私たちは物語を通じてアイデアに文脈や意味を与える。したがって、本質的に人間中心の問題解決アプローチである「デザイン思考」において、人間の物語の能力が重要な役割を果たすのはまったく不思議ではない。

そして、忘れてはいけないのが物語。
すべてのものは、人間中心なのですから。
人を惹きつける物語は必須ですね。



終わりに

読書はその本のすべてを読まなくてもいい。自分に必要な部分を読むのも立派な読書である。

名言だなと本書を読みながら感じました。
それくらいに、ちょっと自分の専門分野から離れており、難解でした。

でも、その中でも「なるほど」という部分があり、そこに出会えただけで十分なのかもしれませんね
本書は仕事でデザインをしている方じゃないと厳しいかなと思います。