仕事は楽しいかね? 2(デイル ドーテン)~理想の上司とは

理想の上司と理想の部下とは一体何でしょうか?

そんな問いに答えをくれる1冊を読みました。

仕事は楽しいかね?~計画ではなく、試行錯誤する大切さで紹介した続編「仕事は楽しいかね? 2(デイル ドーテン)」です。
前回は個人の仕事の仕方にフォーカスしていましたが、主人公が昇格し、上司と部下の板挟みになる中間管理職の立場になっています。

今回も豊富な事例を元に様々なことを教えてくれます。


1.一般的な上司とは

一般的な上司、言い換えたら平凡な、どこでもいるような上司のもとには、平凡な部下しかいない。
上司は部下を管理しようとして無駄に時間を使い、部下も管理されるから無駄な時間となり、全体的に効率が下がる。
だからこそ、明確な規則と規範を定め、順守することを部下に求める。

いわゆる、お役所主義に陥っている。
そして、他社に負けない給料こそがいい会社の条件と思い込んでいるが、それは「ふつうで平均的で、ほかのみんなと同じくらい」というだけに過ぎない。

上司が干渉をするので、部下は責任を取ることを嫌がり、上司に答えや対処をもらいに殺到する。
上司は部下の答えることばかりに時間が取られ、本来の業務が遂行できなくなる。

だめな上司は、部下の苦手や不得意な部分に注目し、どうにかしろと平均的になれという。


書き並べてみると、どこにでもいる上司であり、これがいわゆる「普通」なのです。
そして、それが普通であるかぎり、魅力的な職場にはなりえないわけです


仕事は楽しいかね? 2(デイル ドーテン)

2.「本物の」上司とは

本物の、優れた、理想的な、といった上司は常にお役所的な体制と戦っている
みんなに働きたいと思ってもらえる場を思い描き、そういう場をつくり出す。
というのも、自分がしたいと思わない仕事や職場を、なぜほかの人がしたいと思うだろうか、ということを知っているからだ。

本物の上司がいる職場は楽しく、笑い声が聞こえてくる。(笑い声が聞こえてこなければ、そのやり方は間違っている)


本物の上司は、給料よりもっと大切なもの、つまりチャンスと変化が得られることが仕事の魅力であることを知っている。
だからこそ、最高の人が働くにふさわしい最高の場所を実現しようとする。



権限を手放し部下に委ねること、これも優れた上司の特徴である。
それは管理から信頼への移行であり、そのために、規則ではなくて高い規準を決める。
例えば、それは「顧客によるブラインドテストでその分野のトップ製品に勝たない限り、決して新製品を市場に出さない」というこだわりであったり、「最高になることを目指す」ということであり、高い水準という意味である。

こうした1つの規準は1000回の会議に匹敵する
部下には答えではなく、問いかけをする
「もっといい方法はないか? これがきみにできる最善のことか?」と

部下は同志であり、上下関係などない。
理想的な上司は部下の強みにこそ焦点を当て、優れた長所があってこそ、人は能力を発揮する。
そして、強みに焦点を当てるからこそ、優れた部下は上司より高いレベルでできることを何か1つは持っていて、時として上司の仕事をチェックしてくれる

よい部下は部署全体をレベルアップさせるような規準を持っている。

過ちを犯し、その過ちを認めることでも”ほんもの”の上司は良い部下を育て、やる気にさせることができる


本物の上司と仕事が一緒にできたらどれだけ毎日が素晴らしくなるでしょうか。
そう思いを馳せずにいられません




終わりに

自分がいる職場はまさに典型的な、という最低水準の上司がいます。
しかも、職場は楽しいどころか険悪。

上司も上司なら、部下も部下、ということなんですが。
どうしてそうなるのかといえば、「こういう世界があることを知らない」

これに尽きます。
これが当たり前であり、異常とは思えないわけです。
だから気づかないし、わからないし、向上もしない。

そんな人達に片っ端から読ませたい1冊です