ブログ飯 個性を収入に変える生き方~誰でもできるかどうかは疑問

ブログで稼ぐ、副収入を得る、生活できるようになる、といったプロブロガー志向の人が多いのが現状ですね。
ブログで飯を食う、いわゆるブログ飯に憧れる、ぼくもそんな一人であります。

ただ、まあ、現実はどうなのかというと・・・そう明るくもない気がします。
今回は「ブログ飯 個性を収入に変える生き方(染谷 昌利)」を読みました。

後半は書評から脱線しておりますので。




1.ブログ飯ができるまで

著者の染谷さんは、転職を2回し、3回目の職場がリーマン・ショックの煽りを受けて早期退職希望者の募集の好条件に乗っかって、退職し、ブログ飯を志します。
それまでのブログ運営を行っており、ある程度のノウハウは持っていましたが、収益は月に数万円程度。

ここから専業ブロガーとなって、サイトをどんどん立ちあげるもブレイクせずに収入は10万円程度と低迷。
貯金も減る一方の生活の中で、1つのサイトが大ヒット。
ここから快進撃が始まり、セミナー講師、執筆などの仕事も舞い込むようになり、ブログ飯を達成。


という感じです。
ここのパートはやっぱり面白かったですね。

ただ、ブログ飯を志す人にとってはこここそがしっかりと知りたい部分であり、もう少し踏み込んでページを割いて欲しかったなと。


ブログ飯 個性を収入に変える生き方(染谷 昌利)

2.具体的な戦術よりも戦略論

どのようにして安定的に収益をあげるブログを構築するのか。
そのために必要なのは、大木になる幹を育てること
枝葉ではない。

ということで、具体的なことは書かれていません。
王道が書かれています。
ここが評価の分かれるところでしょうね。

個人的にはもっと踏み込んで欲しかったですし、ブログ飯の部分に力を入れて欲しかったかな。



3.ブログ飯に必要な戦略とは

ブログ飯のために、大事なことをざっと書いておきます。

・ジャンル選びは重要
・「誰に」「何を」を明確にする
・とにかく続けること

・違いが価値、独自性が価値、これを見極めること
・情報が価値、だから一つの分野を徹底的に極めること
・読者にわかやすくする(小学生でもわかるように)

・ブルーオーシャンを探す(競争の激しいところで勝負は難しい)
・得意なジャンルでイノベーションを起こして、ブルーオーシャンを開拓する
・ファンを獲得すること
・その記事で友人に売れる??


正直に言うと、わざわざ本書に頼らなくてもいいような内容であります。
ネットで有名ブロガーを追っていれば手に入る情報かなと。

もしも、もっと踏み込んだ内容であればイケダハヤトさんの武器として書く技術が大変参考になります






※ 以下は書評から離れ、「ブログ飯」という考え方について書きます。


4.ブログ飯を野球に例えると、いかに難しいかがわかる

この手の本で大抵書いてあるのは、「ぼくができたから、あなたにもできる」ということ。
危険な考えだと思うんですよね。

野球に例えてみましょう。

イチローが「ぼくみたいに毎日バッティングセンター行って、コツコツ努力したらプロ野球選手になれるよ」って言ったら信じますか?

まず無理でしょうね


とぼくなら思います。
プロ野球は厳しい世界です。

なるためには、まず甲子園に出ないといけなくて、出れる高校は各都道府県で1校。
そうすると、甲子園が狙える高校に入学し、そこでレギュラーを獲得し・・・
道が遠いですね。

プロになるということはそういうことです。
限られた者だけがなれるわけです


プロブロガーなら誰でもなれるよ、って保証はどこにあるのでしょう?

やっぱり、選ばれた人だけがなれる者だと思います。
こうした書籍を出す人は選ばれた人であり、それはみんなではありません。

稼ぐことは、そこにマーケットがあって、そのマーケットには規模の限界があります。
しかも、すでにプロブロガーがたくさんいて、ごっそりと稼いでいるわけです。

誰でもリスク無しで始められるブログだからこそ、参入者は山のようにいて、その中で、どうやったら頂点にいけるのか、考えるだけでも大変です。
それなりの才能が必要なわけです。
それが現実です




5.誰が儲かっているのかを考えると・・・

この手の本で誰が儲かっているかというと、もうすでにブログで生計を立てることに成功した人です。
つまり、

プロブロガーが「こうしたら儲かるよ。だれでもできるよ」

一般の人が参入し、ブロガーをフォロー

プロブロガーが儲かる(物品の購入、広告、セミナーなど)

一般の人には収益が回ってこない

プロブロガーがさらに儲かっていく


穿った見方かもしれないけど、「誰でもできるなら、自分ならきっと成功する」という心を煽っているのが、このビジネスの根本であると思っています。
富める人はもっと富むわけです。

ただ、これが悪いわけではありません。
詐欺を働いているわけでもないですし、利用者も納得しているわけですから。
ビジネスってのは、人々のニーズに応えるものですから。


あとは、この手の情報をどこまで鵜呑みにするか。

本当にノウハウのすべてを入れているのかは疑問です。
核心的な部分はあえて避けていることもありますし、それを書くとイメージが下がるからやめておこうということもあると思います。
また、それはただ個人の成功例にすぎないかもしれません。

孫正義と同じ人生を歩めるわけ無いですからね。




終わりに

本書は誠実に書かれた良書です。
ただ、ブログ飯を志すとなると別問題だ、ということで記事を書きました。

書評から筋を完全に外していますが。
お金をもらうということは相当なことが入るってことなんですよね。

ブログ飯は簡単じゃないってことです