「仕事は楽しいかね?」
ギクッとする質問ですね。
答えはYesでもあり、Noでもあり、比率で考えたら・・・
「仕事にそんな考えを持ち込むのがおかしい」なんて言う人もいるかもしれませんが
なんで仕事って面白く無いんですかねえ。
と、みんな思っているけど、それが解消されない謎は永遠につづくような・・・。
さて、話はそれましたが、「仕事は楽しいかね?(デイル ドーテン)」を読みました。
本書は成功のための戦略を教えてくれます。
著名な老人とあるビジネスマンの小説仕立ての話になっています。
1.目標を立てる意味なんてない
なんでもかんでも目標を立てることが始める。
本によっては、5年後の自分を、仕事、財産、家庭などといった項目にわけて具体的に書けという。
そして、そのために1年後、3か月後、1ヶ月と順々に範囲を絞って行き、「何をするべきか」を綿密にしていく。
人生をコントロール、管理するという考え方ですね。
とはいえ、この作業をしようと思ったけれど、全然うまくいかない。
5年後のことを書こうにも具体的になりもしない。
本書は、目標を立てることなんて意味がないと言います。
というのは、
人生は規則正しいものじゃなく、規則から外れたところでいろんな教訓を与えてくれる。
人生はそんな扱いやすいものじゃない。人生なんて思い通りにいかない。
人生は進化だ。そして進化の素晴らしいところは、最終的にどこに行き着くか、まったくわからないところなんだ
人生は直線的ではなく、紆余曲折、ぐねぐねと曲がっている。
小さい時に思い描いた将来の夢が、現実のものになっている人なんてほとんどいないはず。
そこには変化があるからです。
目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ
世の中の基本は変化、そのために変化を当たり前にしておかないと、硬直化した目標はすぐに使えなくなってしまうわけです。こんな状態では成功も出来ないのです。

2.偶然がつくり出す
偉大な発明たちは偶然が生み出した産物のようです。例えば・・・
コカ・コーラは、従業員が水で割ったシロップ状の頭痛薬を飲んでいたのを見て、ペンバートンが興味を惹かれて、炭酸水で割ったらどうだろうかというところから生まれました。
自分が上司だったら、仕事中に何遊んでいるのだと怒っていたかもしれません。
チョコチップクッキーは、刻んだチョコを溶かして生地に混ぜるつもりだったが、急いでいたのにで、刻んだチョコを入れて焼ければ、焼いている間に溶けるだろうと思って出来上がった。
リーバイス・ストラウスが金の鉱夫として儲けようと旅に出る時、ついでにいろんな商品を船に持ち込み、売り払って儲けた。
そのときに、売れ残ったのがテント用の汚い帆布。
それを売ろうとしたけど売れず、市場に品薄になっているのがズボンだと知って、帆布でズボンを作ったのが、リーバイスの発祥。
偉大な発明をしようとしたわけではなくて、ただ単に偶然に過ぎなかったわけです。
こうした成功は綿密な計画のもとの結果ではなく、偶然の産物であるということ。
ただし、気をつけなければいけないのは、
遊び感覚で色々やって、試行錯誤を繰り返した結果であるということ

3.成功することは右にならえをしないこと
多くの人が出世しよう、成功しよう、他人よりも上にいこうとして、
他人と同じような人間になることで達成しようとしている。
何かがうまくいけば、その真似をするのがまさに典型。
そして、そうした人たちが、その他多くの人と同じようになってしまう。
他人を凌ぎたいと思うなら、まず最初に超えるべき、だけど一番難しいステップは”並の人”をやめることだ
と著者は言います。そして、そのための2つのルールとして、
1.”適切な時期”とか”完璧な機会”なんてものはないということ
→この場でただちに始める
2.イチかバチかのかけをしないなら、チャンスなど一つもない
→ひたすらに試してみる。試してみることに失敗はない
もしも、完璧を追い求めて、完璧だと決めてしまったら、それはそれ以上よくならないわけです。
そうなると、追い抜かれるのを待つだけの存在になります。
だからこそ、変化を求め、やってみることが大事というわけです。
「人は変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ」

4.失敗を恐れない
もしも、全財産をかけてじゃんけんで、10倍のリターンがあるとしても、1回勝負なら、きっとそんなことはやらないだろう。
でも、1回のじゃんけんで、全財産の10分の1ずつかけて、そのかけた10倍のリターンがもらえるとしたら、おそらく勝負してもいいと思うのではないか。
ビジネスで失敗するのは、1回で全財産をかけたと思っているところであり、何度も挑戦する機会が与えられたら、いいリターンが得られる確率が高くなる。
言い換えるなら、どんどん変えることを意識すること。
いいかい、できることはどんどん変えてごらん。
みんなが、きみが変えていることに気がつくくらいになんでも変えるんだ。
好奇心を旺盛にすること。
実験好きな人だと評判になったら、みんなのほうからアイデアを持ってきてくれるようになるよ

5.試すことに喜びを見出す
では、成功するためにはどうしたらいいのか、老人の言葉は次のように締めくくっています。
アイデアをいっぱい持つこと。ありとあらゆることをやってみること。明日は今日とは違う自分になること。
そして、朝を待ち焦がれる、幸せなサムライの一人になってくれ
変化の日々の中にあって、成功は綿密な計画のもとではなくて、日々の偶然の中にあるということ。
そのためには、何か一つに固執する(計画を順守しようとやっきになる)ことではなく、あらゆることに向けておく。
だからこそ、コカコーラのような発見につながる。
そうして発見したことを試してみる習慣をつける。
その習慣が、新たな発見をもたらしてくれる。

終わりに
ちぐはぐな箇所はたくさんありますが、計画よりも日々の過ごし方、日々の心在り方を教えてくれて、「とにかくチャレンジする大切さ」を教えてくれます。
一番成長がないのは、頭でっかちになって動かくなること、そんなイメージがわきました。
このブログはある意味、そんな集まりかなと思っています。
どのようにしたらうまくいくか、それを試行錯誤を繰り返しながら、日々の発見を記事にしていっています。
うまくいくかはまだわかりませんが。