恐怖の存在 ~ 情報を鵜呑みにする危険について考えた

小説「恐怖の存在(マイケル・クライトン)」を読みました。
例の100冊計画の中の1冊です
参考 →10年後に残したい本100冊計画~ただいま7冊

マイケル・クライトンのことは全然知らなかったのですが、あの「ジュラシックパーク」の原作者です。
当然のごとく、面白いだけではなく、考えさせられました。

どんな本かというと、本書の前書きを引用します。

平均海抜1メートルの島嶼国家ヴァヌーツは、水位の上昇によって居住地が失われることを恐れ、地球温暖化の元凶として、最大の二酸化炭素排出国アメリカを提訴すると発表した。これを受け、環境保護団体NERFは提訴の支援を表明する。それから数カ月後、世界各地で怪しげな男たちが暗躍し始めた。さらに、訴訟の費用を全額負担する富豪モートンが突然失踪し、顧問弁護士エヴァンズの周囲で不審な事件が続発するが…。





地球温暖化って本当?

本書は、「地球温暖化」「情報の判断」などについて問題提起するために書かれてあるのじゃないかと。
著者自身が環境のことなど3年間取材して調べた結果が凝縮しているが、小説としても文句なしに面白い。

地球温暖化現象は本当に起こっているのでしょうか?

その根拠は何でしょうか?


本書では、著者の取材から様々な科学的データや論文の見解が紹介されてありますが、ぼく自身、地球温暖化の根拠なんてものは知らない。
地球温暖化に対する懐疑論 – Wikipedia とあるくらいに、実は話題。

でも、世間は、二酸化炭素が主原因で地球温暖化が起こっていると主張して、それが世の常識になっています。
気象庁のHPでは、

20世紀半ば以降に見られる地球規模の気温の上昇、すなわち現在問題となっている地球温暖化の支配的な原因は、人間活動による温室効果ガスの増加である可能性が極めて高いと考えられています。

とほぼ決めつけて書いてあるわけですが、本当なのでしょうか?
バカの壁が流行った頃に、その中身に地球温暖化の原因が二酸化炭素と決めつけるのはおかしい、全世界の人が盲目的に信じるのがおかしい的なことが書いてあったのを今でも覚えています。

今になって、本書を読みそれがどこまで本当なのかと、疑いたくなります。
というのも、地球の氷河期は繰り返されてきているわけですし、人間レベルじゃなくて、もっと大きなスパンで気候変動を研究できたわけでもありません。
気候変動モデル自体、ただの予測であって事実でもありません。

海水面の上昇はそれほど急激に起こっているのでしょうか。


恐怖の存在(マイケル・クライトン)

問題なのは盲目的に信じること

地球温暖化が実際に今後どうなっていくのかはわかりません。
ただ、地球温暖化を実態を知らないままに盲目的に信じ込むことは、果たして適切なのかとういことです。
もっといえば、こんな風にして、実態がないにも関わらず、信じてもいいのでしょうか。

例えば、バスケットの世界では、波に乗るとシュートが入るといいますが、この波に乗る現象はあるのでしょうか。
(シュートが入ると、次も入りやすいとか、いったことです)


科学者が調べたところ、前回のシュートと次のシュートの相関はなく、波に乗る現象は科学的ではないそうです。
あなたはどう思いますか?

科学的な結論が出ても、「やっぱり、波に乗るってことあるよね」って思っていませんか?
黒猫に合うと嫌なことが起こるとか、そういった迷信をどうして信じてしまうのか。

そこに人間の信じ込みやすい危うさがあると思います。

そうやって「みんなが言うことは正しい」と判断してしまいがちです。




主張する裏にある利害関係と脅威

誰かを擁護するときには、その裏に打算が隠れていることはしばしばです。
仲が良いから、借りを作っておきたいからとかなんとか。

地球温暖化についても、実はそうやって仮想敵を作ることで儲けている人や組織がいるってことです。
例えば、研究機関が委託研究という形で資金援助を受けると、どうしても資金提供側の意向に沿う結果を出してしまいがちになります。
そうして、地球温暖化については科学界で賛否があるにも関わらず、国際的な枠組みになっていったのは、裏で暗躍する動きがあるからかもしれません。

本書の中では国家が人を操るためには脅威が必要なのだと言われいます。
アメリカで言えば、その脅威は冷戦を終わるときに、ソ連から環境に移ったのではないかと。
どこまで本当かはわかりませんが。

ただ、この話の面白いところは、脅威、というよりも敵と表現すると自分にはしっくりと来て。
女子なんかは特にですが、いっつも誰かを敵にしていますよね。
仮想敵を作ることで、団結をする。

敵が現れた瞬間に、仲が悪かったはずなのに結託し始める。
グループ内でのいじめも同じようなもので、どんどんターゲットが変わっていくんです。
そうやって順番に敵を作ることで、グループの安定を図っているのかもしれません。


つまり、世論をコントロールして、環境という敵を作ることで団結するといったような・・・。




終わりに

地球温暖化の真実は正直わかりません。
ただ、著者は地球温暖化のように効果がないことに取り組むよりは、世界の貧困の方が問題であり、温暖化のための資金を貧困解消のために使う方がよいとも主張の中で述べています。

物事を一次元的にしか捉えないことは恐ろしく危険であり、情報を信じる根拠を明確にし、自分の中の判断基準をより偏りなくすることが大事です。
感情的に考え始めた時こそ危ない。
また、情報には虚実があり、そのことで得をする人間もいるってことを肝に銘じる必要もありそうです。