目は1分でよくなる!~中医学の観点からエクササイズの提案

アメリカには「眼科医」と「視力眼科医」の2つがある。

これを読んで驚きました。
日本では目のことは眼科だけであるが、アメリカは視力を向上させることを目的にした専門医がいるのです。

つまり、日本の常識で言うと、「視力は回復しないもの」であり、「メガネなどで矯正する」ことが主流であるわけです。
眼科は目の病気を治療するわけであり、視力が低下したりすると、原因不明か老化で済ませてしまう。

「目は1分でよくなる! ─あなたの目がよみがえる7つの視力回復法(今野 清志)」の著者は、そうした現状を憂い、人間の自然治癒力に注目し、視力を回復させる施術を試みて、そして実績を上げている方です。



中医学の立場から

本書で述べられている視力回復メソッドの今野式は「中医学」をもとに組み立てられています。
中医学とは、「中国伝統医学」の略称であり、「中庸の医学」、つまりバランスや調和を大切にする医学という意味も持っています。

このため、「目が悪い」ときも、目だけを手当するのではなく、全身のバランスを見て、体を整えようとします。
中医学では、肝臓の状態が目に大きな影響を与えると考えられています。


目は1分でよくなる!

視力悪化の原因は血流不足

目の最大の栄養源は「酸素」
目が酸欠になると、毛様体の筋力と水晶体の弾力が失われることから、近視や老眼が加速してしまう。
そして、そのことから色々な目にいろいろな問題を引き起こしてしまう。

十分な酸素を取り込めない原因は「胃腸の硬化」
胃腸が硬化していると、お腹のなかに息を思いっきり吸い込めず、呼吸が浅くなってしまう。
(何回か深呼吸をして、胃の上に手を当ててみてください。)

中医学では、栄養の供給源である胃腸は木の根っこに例えられ、最も大事な臓器とされています。
胃腸がきちんと働いていないと、全身の血行が衰え、血流障害から全身を酸素不足に陥れます。


そして、もう一つの要因は姿勢の悪さ。
事務仕事をしている方は、100%酸欠だと思って間違いないそうです

パソコンに向き合い、前かがみなると軌道が狭くなり、十分な酸素が入ってきません。
加えて、座りっぱなしでいるということは、自分の体重でおしりや太ももを圧迫して止血しているのと同じ。

このようにして、目への栄養の供給が滞ってしまいます。


視力回復のメソッド

今野式は視力回復のために、人間が本来持っている自然治癒力を全面的に信頼をおきます。
ポイントは、胃腸や目の血流をよくすること、酸素をしっかり取り込むことにあると言えます。




目の血流を良くする

目の周辺のつぼをタッピング(打圧)、シェイク、さすり、指圧して目の血流をよくしていきます。
また、タッピングは腕や足に行い、目の血流改善を図っていきます。
どのように、というのは文章では書ききれないので、興味のある方は本書を手にとって見てください。
毎日行いたいエクササイズです



呼吸法

アスリート以外は、ほぼ全員の方が、満足に呼吸ができていないと著者は言います。

呼吸の基本は、鼻から吸って口から吐くこと。
当然といえば、当然ですが、これが浅くなってしまっています。
それは姿勢が悪い、イスに座り続けているなど様々な要因が考えられます。

深い呼吸をするには、肺の中にある空気を、先に全て吐き出してしまうこと。
そして、肺が背中や体の脇からもふくらむイメージを持って、思いっきり空気を吸い込む。

吐き出すときに6秒以上かけえるのが深呼吸のポイント
こうして、呼吸筋を鍛えていき、深くしっかりした呼吸を獲得しましょう


あと紹介されているのが、「ペットボトル法」

市販の500mlのペットボトルの底に千枚通しで3箇所小さな穴を開けます。
そして、飲み口をくわえたら、鼻から深く息を吸い込み、6秒以上かけて口から息を吐き切ります。

理想は1日50回。最初の内は10回からスタートして、呼吸筋を鍛えてみましょう




ジャンプ

内蔵を外側から刺激し、太ももや心肺機能を鍛える運動効果が高い運動は、ジャンプ以外にないそうです。
なぜ、ジャンプなのか。

ジャンプをすると胃腸を揺らし、ぜん動運動を促し、硬化した胃腸をほぐしてくれるから。
また、足の骨に刺激を与え、自律神経を活性化させます。

ジャンプ500回は、ラグビーでの1試合に相当するほどの運動量だそうで、血流も促されます。
ちなみに、ジャンプは床から足が数センチ浮く程度でいいそうです。



終わりに

視力はよくならないという常識をくつがえす本です。
逆に言えば、それだけ日本では視力回復に力が入れられていなかったということであります。

ずっと目の下にくまができている状態であり、これも血流のせいかなと思うと納得する部分があります。
実際によくなるかどうかは別として、今まで自分が目について何もしてこなかったことを思い知らされます。

興味がある方は手にとって見てください。