空白~井上雄彦が語る

スラムダンク、リアル、バガボンド。

名だたるマンガを描き、まさに天才。
現在はリアルとバガボンドの連載中ではあるものの、休載を繰り返しながら。

バガボンドは1年の休載は当たり前。
体を壊したのか、精神的に病んでいるのか、そうしたことはここからは読み取れない。

ある日突然ながら、「空白(井上雄彦)」という本があり、井上雄彦さんのインタビューをまとめたものがあると知り、手にとりました。
ファンのための本ですね。




人によっては、2010年3月~2012年4月の2年間のインタビューをただ本にしただけで、何も発展もないじゃないかって思うかもしれない。
この期間でバガボンドの休載の根本原因が解決したとかそういう話ではないから。
でも、その期間の中で井上さん自身、内面の変化が出てきている。


本の魅力を挙げるなら、井上雄彦が何を考え、何を話すのか知りたい。そこにある。
情熱大陸を毎週かかさずに見ているが、魅力はその人の「生き様」にある。

自分には自分と周囲の生き様しか見えない。
かけ離れた世界の成功した人たちの生き様は想像するしかない。

そうした世界を垣間見えるからこその魅力がある、と思っている。

空白(井上雄彦)

休載の背景にあるものは、売れるマンガから自分の表現したいマンガにしたいという欲求。
(ヒット作もあり、もう売れる必要もないですからね)


話の中心軸はバガボンドになるのですが。
バガボンドは当初は戦いばかりだった。




それが、頻繁に我執が出てき始め、内面との葛藤が描かれることが多くなった。
現在は農作業に従事してながら、人生を見つめている。

であるが、やはりそれでも面白い。


バガボンドの武蔵には、井上さん自身が投影されていると思う。
その葛藤がマンガに出てくる。
そして、そうしたものが表に出てくるのを待っているかのようなもの。


生き様、ものの見方。


どう表現したらいいのかわからないけれど、そうしたものを詰まった本でした。
原作を読んでみようかなとも思いました。Kindleは無料です。
(素晴らしく散文になりました)