地味で泥臭く、地道に努力することこそが、成功への道と教わった~自助論(サミュエル スマイルズ)

ライフハックとかかっこいい言葉が飛び交っていますが、結局、根底にあるのは、地味で泥臭い、地道な努力こそ成功の秘訣ということ。
古典的名著にはもうそのことが書いてあり、それは時代が変わっても普遍の真理です。

今回は、原著は1858年の7月に出版され、明治4年に「西国立志編」として日本では出版された「自助論(サミュエル スマイルズ)」を読みました。



今言われていることはすべて昔から言われている

自助論の根本は次の言葉に集約されます。

外部からの援助は人間を弱くする。自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし、元気づけてくれる

他人に何かをしてもらっても、自分は成長できませんよね。
いくら読書をしたとしても、自分が行動してみないと成長にはつながらないし、自分の実力にならないのと同じですね。

自己実現だとか、自分の人生はこんなものじゃないとか、なんとかいつも言っているんだけど、

大切なのは、一生懸命働いて節制に努め、人生の目的を真面目に追究してくことだ

と言われたら、なんだか「地道にやります!」と言いたくなります。
ウルトラCや一発逆転ということじゃなくて、やりたいことは現状から地道に歩き続けたらいい、ということなんだと思うんですよ。

自己啓発の本をとってみても、書いてあることの本質は昔から変わってなくて、だからこそ、カーネギーが読まれています。
時代に合わせて、世論に合わせて、流行に合わせて言葉を変えて、そこに全く新しい価値があるように思わせているだけじゃないかなと。


だからこそ、「今はもっとすごいことがあるんだ!」と信じて疑わなくなってしまって、新しいことを追い求めて、画期的なことを起こることを期待しているだけ。
タイトル泣かせの本もありますし。
「それはあなただけの特殊な事情、状況、個性が生み出したことであって、万人に通用するものじゃない」というものあります。

本質は何かを常に意識をしないと、成長、成功にはつながりません。


本著は、偉人たちの事例を多く収録しており、そこから得られるものは数が多くあります。

早起きの効果についてはこんな例が載っています。

スコットは毎朝5時に起き、自分で暖炉に火を入れた。
ひげを剃り、着替えをすませて6時には机に向かう。
9時から10時の間には家族が集って朝食をとるが、それまでに彼はその日の執筆予定のほとんどをこなすことができた。


自分として深いなと思ったのは、次の文章。

ミケランジェロはこう答えた。「たしかに、細かい修正など取るに足らない問題かもしれません。しかし、そのようなことが積み重なって美は完成します。つまり、美の完成にとっては、どんなにささいな問題でも重要な意味を持つのです。


とにかく大事なのは地道な積み重ね。
あのミケランジェロでさえいうのであるから、真理でしょうね。

取るに足らないかもしれないことを愚直に行い続ける事、これこそが今も変わらぬ大事なことです。


自助論(サミュエル スマイルズ)

伝記を読むべし

伝記は、このような貴重な人間の生涯をわかりやすい言葉で伝え、われわれが目標を成し遂げるには何が必要かをはっきり示してくれる。また、主人公が恵まれない環境から身を起こして名誉や名声を勝ち得るまでの歩みが生き生きと描かれ、読む者に自尊心や自身の大切さを痛感させる

成功したいなら伝記を読むべしというのは、初めて出会うわけではありません。
他の本でも言われていて、「縁があればね」程度でした。

ここでも伝記の素晴らしさに触れられているということは、本物であるということだと実感しました。
世界に名を残した偉人たちは、何を考えて、どんな行動をしたのか。
人の人生を見ながら、自分の人生に活かすということも必要な視点ですね。

ということで、伝記を読むリストに入れて行こうと思います。
きっとHow to本にはない、自分をもっと駆り立ててくれる何かがそこにあるはずです。



終わりに

ぜひとも読んでほしい一冊です。

泥臭い努力を重ねることがやはり最強だということを思い起こさせてくれますし、

何よりも自分の背筋がピンと伸びますよ。
古典というのが今でも読み継がれているという理由がよく分かる一冊です。
裏ワザなんてないんですよね。

だから、ぼくも努力をします


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