あなたの人生の目標を見つけるための3つの考え方と方法

ライフハックが流行っていますが、何でもかんでも効率的にやればいい、とだけ考えるのは危険です。
「結局、自分はどこに向かいたいのか」がわかっていなければ、ただ単に人の真似をして満足をするだけです。

そうやって、日々を過ごしてみて、自分の中の空虚さは埋まらず、モチベーションも上がらないかもしれません。

「成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス(ジム レーヤー・トニー シュワルツ著)」に感銘を受けたので、そこからの学びとして、どのように人生の目標を見つけるのかについてまとめていきます。



目標を持つことがモチベーションを上げる

人生において、目標がないほど虚しいことはない。
じゃあ、目標を立てればいいのか、というと実はそうでもない。

目標にはいい目標と悪い目標がある

いい目標を持ったら、人生がわくわくし毎日が楽しく過ごせるようになる。
悪い目標を持ったら、一時的には何かを達成するかもしれないが、長期的には続かなくなり、毎日がエネルギー枯渇した状態になってしまう。

目標は私達の行動の源泉であり、粘り強くぼくたちを支えてくれているものだから。
次の3つの観点から考えることで、自分の人生のモチベーションを上げる目標を立てることができるようになる。




1.ネガティブからポジティブへ

目標の立て方には様々あり、ネガティブよりもポジティブに立てるのが基本になります。

ネガティブな理由から生まれた目標は防御の姿勢が強く、足りないものを埋めるのが基本スタンスとなる。
こうした目標は、肉体的・心理的に脅威にさらされた時に生まれる。
安全が脅かされたり、命が危ないと感じた時、恐怖、怒り、ときには憎しみといった感情までもが強力なエネルギー源となる

職場で仕事をするときに、「完璧な仕事をしなくてはならない」という目標を立てたとする。
そうすると、その本人は仕事にしっかりと取り組みを始めるだろう。
最初のうちはいいかもしれないが、完璧な仕事に追いまくられて、時間ばかりがかかるようになり残業が増えていく。

また、周りがミスをしたり、不十分な仕事をしたりするとそれがストレスになる。
そして、うまく仕事をやり遂げた時の達成感はどうだろうか。

喜びよりも「ホッとした」かもしれない。
完ぺきにこなすことは、ミスが恐れるあまり、喜びよりも不安のほうが強くなるかもしれない。
周囲との関係も悪化していくに違いない。

同じように仕事をする時に「周りとわくわくするような仕事をする」といった方が、楽しく仕事をやり遂げられるはず。
「~するべき」「~しなくてはならない」という責任感や意識がネガティブな目標をつくりだしてしまう。

目標は確かに効果的だが、ネガティブな目標であると長期的な成功は難しい。
完璧な仕事よりも周囲の人との人間関係の方が大事なときもある。




2.付帯的なものから本質的なものへ

付帯的なものというのは、「金、賞賛、社会的な地位、権力」などといったもの。愛も入るそうです。
自分がもっと持ちたいと思うから生じるもの。
これらを目標にすると、うまくいかなくなるのである。

つまり、仕事をお金のため、自分の名誉のため、権力を誇示するためという風に考えて行ったら虚しくなっていくのである。

本質的なものとは「ある活動そのものがもたらしてくれる満足感に価値を見出し、純粋にその活動をしたいと思うことから生じる」ものである。
この本質的なものにフォーカスすることで、より持続的なエネルギーを生み出す傾向があると研究で明らかにされてきているそうだ。


ある実験で、園児が一番楽しんでいる活動をするたびに、ご褒美をあげた。
そうすると、ご褒美と好きな活動が結びついたとたんに、園児たちは好きだった活動への興味をみるみる失っていったそうだ。

「テストで80点以上取ったら、500円あげる」と親と子が約束することがある。
これは付帯的なご褒美であり、皮肉なことに、こうしたことを繰り返せば繰り返すほどに、子どもの勉強への意欲を削いでいる

喜ぶと思って、意欲が出ると思っても、逆効果である。

子どもが勉強への意欲が出るのは、勉強に打ち込んでわかるようになった達成感や満足感が必要なのです。
親はそのための環境を整えてあげるのが近道です。




3.自分に対するものから他者に対するものへ

自分の欲求を満たすことから、自分を超える何かに奉仕することに変わっていくと、目標がぼくたちの人生を支えるようになってくれる。

最初はお金持ちになることかもしれない。
ところが、お金持ちになると、さらなるお金を求めるのではなくて、慈善活動を行う人が出てくる。

それは当初のお金持ちになることは短期的な目標として意欲をわかせてくれたのだけど、長期的には意欲の維持は難しくなってくれるから。
そうしたときに、目標が個人的なものではなく、他者に対するものへと変わっていき、貢献したい、奉仕したいと考えるようになったから。

歴史に名を残す人たちは、往々にして他者のために奉仕してきたと言えます。

仕事に目を移してみると、「仕事が忙しくてやる気がでない」「この仕事に何の意味があるのか」と考えたら仕事は絶対に面白くない。
もしも、「この仕事によって、◯◯という不便から多くの人が開放される」「喜んでくれるお客さんのため」と考えたらきっと楽しくなる。

自分という視点から、周りへの視点に切り替わった時に、自分の人生が拓けてくるようになる。




掘り下げて考え、価値基準を見つける

「自分の人生がつまらない、歯車の一つにすぎない」と考える人ほど、自分のことしか見えていない。
自分が大変だと悲劇のヒロインを演じている可能性が高い。
そうして、ネガティブ、付帯的、自分にフォーカスすることで、自分(や周りの)モチベーションを下げていっている。

嘆くのは、自分の現状ではなくて、自分の心や考えが牢獄に閉じ込められていることに対して。
だからこそ、自分の心と向き合い、自分が何を大事にしているのか、価値基準を探さないといけない。

 思いやり、創造性、共感、信頼、自由、友情、ユーモア、誠実さ、忍耐力、責任・・・

あなたはどのような価値基準を持っているでしょうか。

自分の価値基準が見つかったら、それに合わせて行動をすればいいのです。

自己管理があなたの価値基準なら、クッキーやタバコや酒の誘惑に抵抗することだろう。
他人に敬意を払うことが価値基準なら、締め切りが迫っていても、部下に怒鳴り散らす前に自制心が働くだろう
誠実さが大事な価値だと思うなら、たとえ自分が非難を浴びることになってもミスの責任は自分でとろうと思うだろう

まずは、自分の価値基準を見つけることから探してみましょう




ビジョンステートメントを作る

目標を設定するために、実際にどのように行動していくかを具体的なビジョンとして文章化(ビジョンステートメント)します。

サラは数ヶ月かけて何回か下書きをし、最終的に次のようなビジョンを書き上げた(中略)

何よりも言行一致、自分の価値基準に沿った行動をしよう。自分の信じるもののためには情熱を持って戦うけれど常に学ぶ姿勢、成長する姿勢を持っていよう。仕事では社員が成長し、考え方を深め、社会のなかでより効率的に振る舞えるように助けていく。誰に対しても敬意をもって、親切に思慮深く対応しよう(以下、略)

ビジョンステートメントは、自分のエネルギーをどう使うかを宣言する文書である。

そうして、自分がどのように行動すればいいのか、目標がはっきりとしてきます。
自分の価値基準を元にした目標(ビジョンステートメント)を持つからこそ、毎日をワクワクとモチベーションを上げた状態で過ごすことができるようになる。


終わりに

人生がうまくいかない、面白くないって思う時ほど、人は自分の中にもやもやを見つけるんだと思います。
「でも、今は忙しいんだ!」って自分に対して言ってしまうから、やる気も意欲も下げていってしまう結果になります。

周りの現象に影響される前に、自分の中にきちんとしたものを創り出す。
これがないと何やってもだめということです。

自分との向き合いをまずは始めます

◯本書の記事
1:あなたの生活が充実する、4つのエネルギー管理とその儀式とは
2:日々疲れている人への処方箋・・・そんな人は肉体のエネルギーの管理をしよう!