伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

「伝説の新人」なんて聞くと、「あんたが伝説のベテランになりんさいよ」って思ってしまうんですが・・・趣旨が違います。
伝説になれなくても、自分にできそうなことを知り、コツコツと積み上げていく。
自分なりの成長で十分じゃないかって思っています。

仰々しいタイトルですが、20代の社会人や学生さんにおすすめしたい内容がてんこもり。
その一部を紹介します。


こんな本です

後に語り継がれるほどの成果を出すビジネスパーソンは、20代で突き抜けたかたは半端ではなかったといいます。
そのエッセンスをまとめた本となっています。

章構成は以下のとおり

 序.新人ならではの武器を知れ
 1.伝説の新人は、スタートが違う
 2.伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う
 3.伝説の新人は、当事者意識が違う
 4.伝説の新人は、目標設定力が違う
 5.伝説の新人は、時間の使い方が違う
 6.伝説の新人は、解釈力が違う
 7.伝説の新人は、好かれ方が違う
 8.伝説の新人は、伝え方が違う
 9.伝説の新人は、スキルの盗み方が違う
 10.伝説の新人は、読書力が違う



こんな人におすすめ

・大学生
・20代の社会人
・仕事につまづいている人
・がんばっているのに評価されない人
・仕事で評価されたい人


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

感想

1.チャンススパイラルにいち速く乗れ

職場では、「これを誰かやって欲しい」と言われることがあります。
ぼくは残念ながら、スルーする人です。

「任せて下さい」というのは簡単ですが、そうやって言い始めると、どんどん仕事が回ってくるから嫌なんです。
日陰的に生きて、仕事をコツコツこなす、こういう生き方が理想的。

ので、伝説の新人とは縁がない人間・・・。

著者は、小学校から野球一筋で、大学でも野球を続けますが、残念ながらすごい実績を持つ選手たちとの競争に勝つことが出来ませんでした。
つまり、バッターボックスにさえ立てなかった。

社会人になると、それが一転。
会社生活の中で突如として発生する案件を誰かがやらなければいけないけれど、みんな多忙でやりたがらない。
そんな中、

手を挙げるだけで何度もバッターボックスに立てる会社員の生活は本当に驚きだった

と言っています。
そういう捉え方もあるんだ、と目からウロコ。

上司は、毎年大量に入ってくる新人一人ひとりの能力をすぐには評価できません。
チャンスに手を上げ、実績を上げたならばその新人が評価され、他の新人よりも頭一つ出ます。

団子の中の頭一つ分の差が大事です。

何かを頼むときに、よくわからない新人よりも頭一つ出ている新人へチャンスが舞い込みます。
そうして、どんどんチャンスを掴んでいくことが可能になる。

「実力を持っているから目立たなくてもいい」なんて考えると、実力があろうとなかろうと、新人の山に埋もれてしまって、チャンスさえ回ってきません。
このスタートダッシュでの差は取り返しがつかないほど大きな差になっていきます。


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

2.本気で成功したいなら3年間は徹底的に働け

伝説の新人ではありませんが、本当にそう思います。

社会人9年目ですが、働き出して3年間は本当に忙しくて、何をやっているのかがわからなかった。
でも、そこを乗り越えると実力がついたと実感ができるし、いろいろなことができるようになりました。

後輩ができてくると、ゆったりとマイペースにぼちぼちやっている人もいて、3年経っても使いものにならなかったりする。
どの程度のものが常識になるかが問われてもいます。

プライベートの充実を・・・という考えも当然ありますが、社会人としてどうしたいかを考えるべきです。
修行の3年間。

さまざまな分野で活躍するプロになるためには、例外なく1万時間の訓練期間があり、これを「1万時間の法則」というそうです。
1日10時間を3年続けると1万時間になります。


だからこそ、最初の3年間と強調されるわけですね。
また、スタートダッシュをしっかりときめること、その後仕事がうまく行き楽しくなる、やりたいことがわかってくる、やりたいことができるチャンスが増える、といったこともあります。


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

3.101%の法則でチャンスを切り拓く

私たちは、これを「101%の法則」と呼んでいます。
どんな仕事でも相手の求めていること=相手の期待値をしっかりとイメージし、それに応えるだけでなく、1%でもいいから、その期待値を上回ろうと考え、行動すること。
このたった1%オンされた行動の違いが相手に強い印象を残し、すべてを好循環に導きます。
これこそがチャンススパイラルに乗る鉄則なのです

「30分でまとめます!」といって45分かかった人と「60分でまとめます!」といって45分で出来た人では、結果は同じですが、期待値が違います。
前者は「15分も遅い」と言われ、後者は「15分も早い」と言われ、評価が変わります。

元々の期待を低くしろというのではなくて、相手の期待値を上回ることで評価は格段によくなります。

言われたことをただやるだけは普通の人。
それを少しでも上回るのが伝説の新人というわけです。

それは大きくなくてよくて、たった1%でいいわけですから、案外できそうです。
これを聞いて思い出すのが、研究室でのゼミの教授が言っていたことを思い出しました。

「研究の進捗状況を報告して、結果を提示するのは当たり前。
結果を提示するだけなら当然できるけど、そこから考えを一歩進めて、◯◯の分析をしてみたらどうかなと思ってやっておく。
これが大事。
この結果から何が言えるの? とか他の分析も出来るんじゃないの? って言われた時に、『実はやってみたデータがあるんです』と言って何らかのものを出せるのが出来る人間の仕事だよ」


と。
出し惜しみをしろというわけじゃなくて、報告できるレベルの分析じゃないにしても、自分なりに方向性をある程度持っておけということなんですよね。
研究は自分がやるわけで、教授がやるわけじゃない。
ゼミの度に教授に意見を求めて、方向性を決めてもらうわけじゃないので


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

4.会議後20分で勝負せよ

人間は「忘れる」生き物であることを強く認識しなければなりません。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは人が記憶していることと時間の関係を実験によって明らかにしました。
それをグラフに落とし込んだのが有名な忘却曲線です。
それによると
 ・20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
 ・1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
 ・1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。

つまり、覚えているようでも常にどんどん忘れ去られてしまうのです。

著者は、社内やお客様との会議終了後の時間をあらかじめブロッキングしておけとすすめています。
というのも、すぐに会議の内容を振り返り、自分がやるべきことに手をつけるためです。
こうしておけば、次の締め切りに追われることもなく、一番ホットなときに取り組めます。

また、そうして仕事の早さを印象づけることも大事です。

できる人というのは、何でも仕事が早いですもんね。


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

5.読書週間の有無が、10年後、埋められない差を生む

なぜなら読書をすることによって知識が増えたり、自分の考え方の軸となるようなものができると、仕事の生産性やクオリティは必ず上がり、その結果、時間が生み出されるからです。(中略)
時間がないから読書ができないのではなく、読書をしないから時間がないのです

読書は一番手軽な自己投資法です。

手軽な読書さえしないとすれば、自分を磨くための投資・努力をしないとも同義です。
ただ会社にいてその時間だけ一生懸命やっているだけでは、やはり伸びしろは限られてきます。

自分の脳に十分な知識量があり、思考力をつけてこそ、仕事のクオリティが保証されるわけですから。
著者は「最低週1冊。1年で50冊。10年で500冊は読め」としています。

孫正義さんは起業したばかりの若い時に3年半、闘病生活をしていましたが、その間に読んだ本は4000冊と言います。400冊ではありません。4000冊です

成功者のほとんどが読書家であると言われます。

1冊の本を読むのに、3時間かかるとして1週間で1冊なら、1日30分未満です。
1冊1,500円としても月6,000円。
社会人としては痛くない出費です。

そんな影響もあって、読書をかなりしています。
1字1句読むやり方じゃなくてもいいわけですし、読書スキルも上がって、より速く本を読めるようにもなります。


伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い(小宮 謙一,紫垣 樹郎)

終わりに

伝説の新人はさすがです。
そりゃ、出世するよ・・・って思います。

自分にはなかなか真似できないなと思う部分もありますが、これできそうな部分もあります。

全部を真似しなくても、一部取り入れていくことで仕事のクオリティは上げられます。
そうしたちょっとした努力の積み重ねが、自分なりの仕事の成功への道ですね