実は鍛えてこなかった集中力 ~集中力(セロン・Q・デュモン)

ビジネスのスキルや知識について勉強しても、実は集中力については勉強したり、取り組んだりしてきた人は少ないのではないでしょうか。
本書は古典ですが、集中力を鍛えることについて大きな示唆を与えてくれます。
簡単なトレーニング法も紹介していますので。


こんな本です

著者はデュモンとはペンネームで、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンというアメリカ人。
驚くのは、1862年生まれ、1932年にこの世を去って、本書は100年前に書かれたものであり、それが読み継がれているという事実。

本書の発行はハードカバーが2006年、ポケット版が2009年。
古典と言われるほどですが、そこまでして読まれる影響があるとういこと。

内容は、集中力によってどのようなことが可能になるか、スピリチュアルな内容から実際的な話まで。
また、集中力の具体的なトレーニングも載っています。

章構成は以下のとおり

 1.集中力があれば道は開ける
 2.集中力で身につけるセルフコントロール術
 3.望むものを手に入れる方法
 4.どんなビジネスでも成果を生み出す力
 5.環境はあなたの思いどおり

 6.意志を育てるトレーニング
 7.無限の精神力を引き出すために
 8.平静な精神状態が集中力の鍵
 9.悪習感を断ち切る
 10.ビジネスの達人になる

 11.勇気のある人間
 12.裕福になるということ
 13.できるかできないかは、あなたしだい
 14.エクササイズで身につける技術
 15.忘れないための記憶力

 16.集中力で願望を達成する 
 17.理念の育て方
 18.メンタルパワーの力
 19.集中力で伸ばす強い意志
 20.最後にもう一度、集中力の大切さについて


こんな人におすすめ

・能力開発に興味がある人
・集中力を本当に高めいた人


集中力(セロン・Q・デュモン)

感想

1.集中力を鍛えてこなかった・・・

なぜ本書を手にとったのか。
今まで自己啓発や成功本といったものを数多く読んできましたが、そもそも、自分自らを鍛えるような本をあまり読んでこなかったというのがあります。

ノウハウやスキルも大事だけど、もっと根本的な部分に目を向ける必要があるのではないか。
その一つが集中力でした。
これは古典的名著のようで、レビューもよかったので、読んでみようと決意したわけです。

本書を読み進めると、正直、抽象的な話が多くて、「昔の本だからな」「これって本当かいな」と疑念が沸いてきます。
現代においても、このような抽象的な話、スピチュアルな話はけっこう多くて、成功本として書店でも多く見ます。

考え方を変えてみると、

古典から大事とされているのは、心の在り方や物事の捉え方、自分の信念、潜在意識といったものは普遍の真理ではないだろうか。
自分が身につけていないからこそ、信じられないのであって、実際には存在するのではないだろうか。


と、思えてもきます。

コロンブスの時代には地球は平らであると信じられてきて、球体だとは誰も認識していませんでした。
天動説と地動説の話であっても、同じです。

科学的に証明されたからこそ、人々は信じるようになったわけです。
が、天動説であろうと地動説であろうと、多くの人にとっては生活する上ではなんらの影響もないわけです。

この集中力の話についても、同じように考えることはできないだろうか。
可能性を否定することは簡単です。

本書の面白いところは、集中力のエクササイズが載っているところ。

そもそも、集中力を鍛えようとしてエクササイズをしようとした人はどれだけいますか?

少なくとも、自分はしたことがありません。
信じる、信じないは個人の勝手ですが、自分の能力を伸ばしてみるかどうかは、自分の人生がかかっています。


集中力(セロン・Q・デュモン)

2.集中力のエクササイズ

集中力のエクササイズを紹介します。
大事なのは、「心静かでくつろいだ状態」であること。
それが集中している状態として大事なこと。

そして、頭脳が出す指示に従うよう体を訓練すること

これが集中力のマスターになる秘訣です。
何かに集中する時、必ず成功すると信じてやりましょう。

毎日10分間集中することを習慣にしてみましょう



1.座ることに集中する


ゆったりしたイスに腰かけ、できるだけ体を動かさないようにします。
無意識に筋肉を動かしていないか、注意してください。
最初はリラックスした姿勢で5分間座ることをおすすめします。

完全にリラックスした上でなければなりません。
こういう形でリラックスする習慣は、とても心地いいものだとおわかりになるでしょう。


2.自分の腕に集中する


イスに腰かけ、頭を上げてあごを突き出し、肩を後ろに引きます。
右腕を横に上げ、肩と同じ高さまで持ち上げていきます。
顔を右に向け、上げた手の指に視線を定め、そのまま右腕を一分間、完全に静止させます。

同じことを左腕でも繰り返してください。
腕を完全に静止させられるようになったら、それぞれ5分間行えるまで徐々に時間を伸ばしていきます。


3.腕を静止しているかどうか


水を縁まで入れた小さめのグラスを指でつかみ、腕をまっすぐ前に伸ばします。
次に、目をグラスに向け、腕が静止しているかどうかチェックしてください。
5分間の静止状態を目指します。


(中略)

6.体と心のコントロール


右手でこぶしを握り、人さし指だけを前につきだした形でひざの上に置きます。
次に、指先に注意を集中させたまま、人さし指をゆっくりと左右に動かします。

注意力はともすると、コントロールを逃れようとし、もっと面白いことはないかと探し始めるでしょう。
そこでこのエクササイズの真価が発揮されるのです。

始めてまもなく、筋肉の動きやしぐさをうまくコントロールできるようになり、注意力も大幅に増して、自分のしていることに考えを集中できるになったと実感なさるはずです。
これが大いにあなたの役に立つのは言うまでもありません。


(中略)

8.自分の内側に集中する


横になり、全身の筋肉を完全にリラックスさせます。
心臓の鼓動に集中してください。
他のものには、いっさい注意を向けないでください。

心臓という素晴らしい臓器が、体中に血液を送り出している様子を思いましょう。
少し練習をすれば、血液が体内の器官を撮って流れているのを感じられるようになります。


(中略)

13.知覚のコントロール


もし今、冷え冷えとした場所にいたら、どんなふうに感じるかを考えてください。
もっと寒かったらどうでしょう。
では、凍えるように冷たかったら?

逆に身を焼きつくす熱さが感じられるほど鮮烈に、灼熱をイメージしてください。

このタイプのエクササイズを体系的に行えば、体に不快な影響を与えるものをコントロールする力を、すぐに身につけることが出来るでしょう。


(中略)

19.信念に集中する


あなたには何か実現したい欲望なり願望がある、または何か貴重なアドバイスが必要だとしましょう。
まず、自分が望むものを明確に思い描き、次にそれを手に入れるという考えに集中します。
望みは叶うのだという、絶対的な信念を持ちましょう。

その信念どおりに、望みは達成されると信じてください。
この時点で、自分の信念を分析してはいけません。

あなたは自分が欲するものを手に入れたくて、正しい方法でそれに集中すれば手に入れられる、それだけのことです。


集中力(セロン・Q・デュモン)

3.集中するということ

集中することは何かに対して打ち込むことだと思っていました。

本書を読むとそれがもっと明確になってきます。

意志の力で、心も体も完全に100%コントロールすること

です。
その妥協を許さないエクササイズこそ、自分の集中力を高める秘訣。
ここまでの意識を持ったことがありませんでした。

著者はこの集中力のことを、何かを成し遂げるための力としています。

100%の力を出しきるために必要なのがこの集中力と言えます。


集中力(セロン・Q・デュモン)

終わりに

この手の本を読むと、好みがくっきりと分かれると思います。
それは仕方がないことですが、

大事なことは自分の能力をいかに伸ばせるかにかかっています。

その目的に対して必要なことはやり続けるべきです。
集中力のエクササイズを取り入れてみようと思います。
効果があれば記事にします!