モヤモヤの原因を探そう~「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(苫米地 英人)

気づけばもやもやしていませんか。
それは普通ではなくて、いつの間にか自分でつくり出したものかもしれません。

自分で作り出しているゴミについていくつか紹介します。


こんな本です

自分が作り出している頭のゴミについて解説し、そのことで自分の生き方をもう一度見つめなおそうと提案してくれます。
章構成は以下のとおり

 1.イライラ、怒り、嫉妬・・・生産性を下げる「感情のゴミ」を捨てる
 2.満たされなさと焦燥感・・・「他人のモノサシ」というゴミを捨てる
 3.変わりたいけど変われない・・・「これまでの自分」というゴミを捨てる
 4.自分に自信が持てない・・・「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てる
 5.「なりたい自分」になるためにまずは「我慢」というゴミを捨てる
 6.やりたいことが分からない・・・「自分中心」というゴミを捨てる
 7.失敗するのが怖い・・・「恐怖」というゴミを捨てる
 8.「論理へのとらわれ」というゴミを捨て「ひらめき脳」を手に入れる



こんな人におすすめ

・いつももやもやしている人
・なんか効率が悪いなと思っている人
・変わりたいと思っている人


「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(苫米地 英人)

感想

1.「感情のゴミ」を捨てる

感情を司るのは古い脳(扁桃体)であり、人は論理を司る新しい脳(前頭前野)を発達させてきました。
ということは、感情によって振り回されている人は、進化の度合いで言うとゴリラやサルに近い、ということになります。

情報量が多くなるほど抽象度は高くなり、感情に左右されにくくなります。

ちなみに、抽象度は 個人→男→日本人→人類→動物→生物 という風に高くなっていきます。
感情的な人ほど「あの人の◯◯という発言に腹が立つ」と個別具体的なことにいちいち反応し、
抽象度が高い人は「仕事の一環として必要なことだ」という風に全体を見て捉えることが出来、いちいち腹を立てなくて済みます。

妙に納得した話です。
身の回りを人を見てみると、読書家、勉強家と言われる人ほど感情的ではなくて、勉強とは縁遠い人ほどたしかに感情的です。

文字などの勉強は人だけがします。
だからこそ、人間なりの考えが身につき、脳が活性化され論理的な脳が発達するということですね。

社会生活を営む上では、感情的に反応するのではなく、論理的に反応することが大事。
その時のポイントとしては、抽象度を高くし、全体を俯瞰すること。

とはいえ残念ながら多くの人は、目先の情報に追われ、整理することなく生きています。つまり、非常に抽象度の低い状態で生きています。

忙しくするだけ、いや忙しいと思いこむことで、感情に左右されてしまっている。
まず、こうしたことを取り除かない限り、常に感情というゴミが頭に溜まってしまいます。

あと、印象に残った文章を引用しておきます。

これは意外と理解されていないことなのですが、心の傷がトラウマになるか否か、うつなどの病気を引き起こすか否かは、出来事そのものの大きさとは関係がありません。
(中略)では、両者が何が違うのかというと、本人にとっての理不尽度が違うのです。
(中略)つまり、ショックな出来事に対して「自分にも責任がある」と考える人は、心の傷が深くならない。反対に、嫌な出来事が起きたときに「自分には責任がない」と考える傾向の人は、心の傷が深くなります。


「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(苫米地 英人)

2.「他人のモノサシ」というゴミを捨てる

ぼくたちは他人と関わる中で生きています。
そうした中で、いつの間にか、自分自身の価値観だと思っているものが他者から刷り込まれた価値観であり、他人のモノサシで生きているようになります。
もしも、自分のモノサシで動けば、出る杭は打たれることが多くなるから。

この他人のモノサシ(常識のモノサシ)が自分の中でゴミとなって、もやもやさせてしまう原因となります。

ハワイと日本を行き来するような生活に憧れますか?
それはたしかに憧れですが、実際にはどうなのでしょうか。
憧れるというのが実は刷り込みであって、自分の本当の願いではなかったとしたら。

本音にフタをする生き方をすることで、みんながいいというものを、自分もいいという風に言うようになっているのではないでしょうか。
だから、まず自分の本音に耳を傾けましょう。

そうしてここから望むものを求めて生きてみよう。
そうすれば、本来の能力を発揮できるはずです。

簡単ではないかもしれませんが、他人のモノサシを当たり前と受け入れている段階では、自分のやりたいことや本音がすでに見えなくなっている恐れがありますので。


「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(苫米地 英人)

3.「これまでの自分」というゴミを捨てる

脳は、昨日までの自分が重要だと判断していたものを今日も重要だと判断します。
こうした恒常性を保持して生きています。

つまり、昨日の自分を維持しはみ出さないように、同じように生き続けるわけです。

もしも、現状を変えたいのであれば、昨日の自分、つまりこれまでの自分というものを捨てないといけません。
それが変わるということ。
過去から未来をつくるのではなく、未来から現在を作るのです。

なりたい自分をイメージして、そこに向かって歩く。
昨日良かった自分ではなくて、未来のよい自分をイメージする。
これが未来から自分を作るやり方。

そうすることで、コンフォートゾーンが変わり新しい自分へと変わることが出来ます。
どこかで未来を夢見なければ、その一歩も踏み出せません。


「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!(苫米地 英人)

4.「マイナスの自己イメージ」というゴミを捨てる

頭のもやもやは、言語でできていると言ってもいいのです。
(中略)頭のゴミを生産しているのは、他者だけではありません。
自分自身も、自分に対して日々、刷り込みを行い、モヤモヤを量産しているのです。

ぼくたちは日々自己対話を行っています。

その内容によって、どのような自己イメージかが決まっていきます。
著者は、実際にはネガティブな自己対話の方が圧倒的に多いと指摘しています。
というのも、多くの人の自己イメージがマイナスに偏っているから。

そうして、つくりあげた自己評価が、自分の思考や行動に現れるわけです。

他者からの言葉によって、マイナスのフィードバックが行われること多くなり、その結果、「自分はダメな奴」という自己対話を作り上げてしまいます。

だからこそ、「これまでの自分」は他者からの刷り込みで出来ていることを認識し、ポジティブな信念を持ち、ポジティブな自己対話を行うことが必要です。

そうして、自分に自信を持つことが、自分のパフォーマンスを高めます。
これは考え方の習慣のようなものです。

変にくよくよするよりも、嘘でも自信を持ったほうが人間は魅力的に映り、うまくいくものです。



終わりに

他人や自分が作り上げてきたイメージや刷り込みがいかに多いか、また、本当の自分ってどんなだろうか、って考えてしまいます。
そもそも、今の自分はどこまでそうなっているのか。

こうした本を読む上で、勘違いしてはいけないのは、今の流行りというか流れというのか、仕事を辞めて独立することが本当の自分になる答えとは限らないことです。
それは単に「世間が憧れるもの」としての他人のモノサシかもしれません。
かっこいい気がしますもんね。

自分がモヤモヤとして毎日を過ごさなくていいように、自分の考え方や捉え方を変えていくことが大事です。
そうして、毎日が充実させたいですね。