努力し挑戦し続けたいあなたへ~勝ち続ける意志力(梅原大吾)と5つの感想

ゲームの世界はコンマ何秒で勝ち負けが決まってしまうシビアな世界。
強い・弱いで単純に比較され続ける過酷な世界。

その世界で勝ち続けてきた、日本人初のプロ・ゲーマーの梅原大吾さんが勝ち続けるに心がけや習慣を公開。


こんな本です

梅原さんはプロのゲーマー。
中学生でゲームの大会で日本一になり、17歳で世界一となる。
その後、ゲームの世界を離れ、麻雀の世界にどっぷりつかり、トップレベルの実力を身につけるが、介護職へ転職。
この3年間の後にゲームに復帰し、アメリカの企業とプロ契約をして、日本人で初めて「プロ・ゲーマー」となる。

本書は梅原さんの自伝的な本で、勝ち続けるために必要な努力や気持ち、精神の持って行き方について書いてあります。
ただ、ゲーマーの本ではなくて、これは自己啓発のビジネス書です。

章構成は以下のとおり

 1.そして、世界一になった
 2.99.9%の人は勝ち続けられない
 3.ゲームと絶望と麻雀と介護
 4.目的と目標は違う
 5.ゲームに感謝


こんな人におすすめ

・努力が続かない人
・すぐに飽きてしまう人
・より上を目指したい人


勝ち続ける意志力(梅原大吾)

感想

1.ビジネスの自己啓発書

なんだ、ただのゲームをやり続けたマニアの本か、だとは思わないで欲しい。
これは自伝でもなく、自慢でもなく、ビジネスの自己啓発書。

ゲームの部分を、自分の仕事に置き換えて読んで欲しい。

ゲーマーとなれば勝ち続けることを求められる。
みんなが勝ちたい世界の中で、勝ち続けることは非常に難しい。
日々、ゲームに向き合い練習をひたすらに積む努力が必要。
世間から見れば、ゲームはただの娯楽。そんなことをずっと続けていっていいのかと葛藤も出てくる。

ゲームから仕事に置き換えてみると、

仕事では常に成果を上げることが求められる。
みんなが成果を出したい、出世をしたいという中でそれを果たすのは非常に難しい。
日々、成果を上げるために残業もして仕事へ取り組む。
世間から見れば、がんばっているが給料は安い。この仕事をしていってもいいのかと葛藤も出てくる。

やっている内容は違うけれど、そこで上を目指し、成果を上げ続ける点においては同じです。
本書では、困難や成功、努力などをどのように乗り越えていくか、について書かれた良書です。


勝ち続ける意志力(梅原大吾)

2.人の目を気にしないために

「ゲームをずっとやっていていいのか」梅原さんはずっと負い目を感じて生きていましたた。
そんな彼もプロとしてスカウトされた時から、人目が気にならなくなり、堂々と胸を晴れたと言っています。

これまでの経験から、諦めなければ結果が出るとは言い切れない。
だが、諦めずに続けていければ人の目が気にならなくなる日が来るのは確かだ。
そして、人の目が気にならない世界で生きることは本当に楽しい、と確信を持って断言できる

人の目は厳しい。
それは世間一般の「常識」という目で見るから。

何かを新しくやろうとした時にできない理由は、ここにある。
世間の常識が気持ちをくじく。
出る杭は打たれるということ。


それは他人のことであるにも関わらず、「常識」と違うだけで他人の前に出てきて「おかしい」と言わせる。
他人のことよりも自分のことに集中したらいいのではないかと。

常識を常識として考えるから、新しい考えや柔軟性が失われて、応援すべきところを反対してしまう。
決断は本人がするもの。

自分も大きな決断をしたけれど、その決断をして時間を経ってからも、常識と戦っている。
人の目を気にしている。
正直、心が挫けそうな時もある。

そんなことも諦めずに続けていけばいいのかと安心した。
購入してからずっと読まずにいた本が、たまたま今読んでみたくなった。

このタイミング、この本に出会うためだったのかもしれない。
救われた気持ちになった。


勝ち続ける意志力(梅原大吾)

3.自分の成長に目を向ける

(ロックバンドの場合)音楽の追求という目的に主眼を置かず、メジャーデビューを最終目標にしてしまうと、もしその夢を達成できなかったときに立ち直れない可能性がある。
(中略)だから、「もし本当に音楽が好きなら音楽そのものと向き合って、素晴らしい音楽を続ければいい。
そうすれば、きっと悪いことにはならないと思う

世間の常識は常に結果を求める。

いいことをしようとしても、「それで結果が出るのか」と。
そうしていると、常に結果ばかりを追い求めてしまって、何のためにそれをやり始めたのか忘れてしまう。

動機はそれが好きだったから

に違いないけれど、いつの間にか、結果を出すことに夢中になってしまう。
結果を追い求めることは本当に虚しくて、辛い。
楽しみがない。

何かをやり始めようとしたその心を忘れずにいたい。
道中を楽しみながらやっていく。
この発想こそが、仕事でもなんでも努力し続けていけるコツではないでしょうか。


勝ち続ける意志力(梅原大吾)

4.その努力は10年続けられるものなのか?

僕の周りにも、継続できないプレイヤーがたくさんいる。
大会を境に燃え尽きたり、自信をなくしてゲームをやめたりする人が多い。
大会での成績を中心に考えているから、大会が終わった途端に努力をする意味を見出せなくなるのだ。
それでは継続はできない。
日々の成長、自身の成長を目的に考えている僕にとって、甘えること、サボることはもっとも避けなくてはいけないことである。


梅原さんはその努力を10年続けられるかどうかが大事であると言っています。

1日12時間の受験勉強をしていて、不合格で浪人した場合でも続けられるか。


3日坊主になる原因の多くはハードルの高さにあります。
新しいことを始めるワクワクで、「おれはできる」と思ってしまって、いつの間にか要求を高くしていく。
ランニングを始めた時は1日5キロ走るとしても、続くのは最初のやる気が続く3日くらいなもの。

だから、最初は5分歩くだけ、といった簡単なものにする方がいい。
それで慣れてきたら少しずつハードルを上げる。
無理な努力は結局、より悪い方向に自分を導いてしまう。

少しずつ、見栄を張らずに楽しみながらやっていきたい。

勝ち続ける意志力(梅原大吾)

5.遅めでいい

僕はいま、ちょっと遅めに世の中に出るくらいがちょうどいいのではないかとさえ思っている。
(中略)実力に見合った出方をしないと、たいていの人は勘違いを起こしてしまう。満足して天狗になってしまうのだ。
その一方、潜伏期間が長い人は出てきたときの爆発力があるし、苦労しているぶん簡単には自分を見失わない。
気持ちの持ち様も含めて、実力が備わっていて、常に感謝と努力を忘れない。


一発屋と言われる人の多くはたまたまのヒットを実力と勘違いしてしまうからですね。
そして、世間は消費し尽くすまで求めますから。
実力がないから、あっという間に何も残らなくなってしまう。

悲しいけれど、それが現実です。

仕事でも華々しい人がいます。
それに憧れて自分も、とつい思ってしまうんですが。

脚光が当たらないのはそれなりの理由があって、自分には実力がないからです。
そう思って、日々仕事に打ち込んで自分の実力を上げるべき。
そうして、ようやく評価される。


等身大の自分です。

ブログをやっていると、アクセスが少なくてと思ってしまいますが、それが実力。
コツコツしっかりとやって続けて実力をつけていくと、自然とアクセスも増えてきます。
一発を狙ってはいけません。

そう思いながらやっていけたら、焦らなくていいんじゃないでしょうか。
結果、結果じゃあ、苦しいですから。



終わりに

世界一になるというのは、一見派手なことですが、それを維持するためには堅実な努力が必要です。
世界一でもこうであるなら、ぼくらも堅実に努力を続けていかないといけないなあと。

一発逆転の技なんてないわけですから。