第4回 ろ過装置(フィルター)の選び方(アクアリウム入門)

アクアリウムの始め方の第4回目は、ろ過装置(フィルター)の選び方です
 前回 → 第3回 水槽台の選び方(アクアリウム入門)


今回のメニューは次のとおりです。

1.ろ過の必要性
2.バクテリアは買わなくてもいい
3.ろ材の話
4.フィルターの種類
5.フィルターはどれを選べばいいのか



1.ろ過の必要性

アクアリウムのろ過は「物理ろ過」と「生物ろ過」とも入れます。

物理ろ過とは、スポンジなどでフンやえさの食べ残りをこし取ること。
生物ろ過とは、生体が排出するアンモニアを、バクテリアの働きで害の少ない硝酸塩に変えることを言います。

こうして、水槽内の環境は保たれるわけですが、そのバクテリアの住処になり、水の流れを作ってろ過をするのがろ過装置(以下、フィルター)です。
ろ過がうまく機能しなければ、水質が悪化してしまい生体に影響が出ます。
また、水質の悪化はコケの発生源にもなります。

つまり、水槽のサイズ、生体の数に合わせたフィルターが必要になるわけです


あと、ろ過能力は何で決まるかというと、フィルターの体積で決まります
水槽が大きくなる分だけ、フィルターの体積も大きくなります。




2.バクテリアは買わなくてもいい

さて、水質浄化に役立つバクテリアは、商品が売られていますが、購入しなくてよいです。
パンをおいておくとカビが生えるように、水槽があれば浄化バクテリアが勝手に住み着きます。

そのときに、住処としてこちら側がろ材を提供するという形ですね。
一見何の変哲もない、スポンジやろ材にバクテリアが住み着くんですよね。

ただし、何もない状態から始めると、バクテリアが十分に増えて機能し始めるのに、1週間はかかりますので、フィルターは稼働させておきましょう。
水槽が2本目というときは、1本目から種水をもらうと立ち上がりが早くなります。



3.ろ材の話

バクテリアが住み着くろ材は何がいいかという話ですが、

素材よりも表面積がどれだけ大きいかが大事です

表面がでこぼこしているのがいいわけですが、スポンジはそのでこぼこにごみがたまっていき、ろ過能力が落ちてしまいます。
物理ろ過層(スポンジ)のあとに生物ろ過槽(多孔質のろ材)をつくるイメージを持つといいですね。

うちでは信頼のブランド エーハイムのサブストラットやエーハイムメックを使用しています。
円安のせいか、かなり高くなってしまいましたね。




4.フィルターの種類

フィルターにも種類が様々あり、代表的なものには、外部フィルター、上部フィルター、外掛けフィルター、スポンジフィルター、底面フィルターがあります。
ろ過については、以前記事(一番のろ過フィルターは? 今までの経験から)で紹介しましたが、それを元に再構成して紹介します。


(1)外部フィルター

水槽とは独立して設置するフィルターで、水槽内には排水パイプと給水パイプを設置します。
大抵は、重力の作用で水槽の水をフィルター内に供給する関係で、フィルター本体は水槽の水面よりも低い場所に設置します。

コアなアクアリストはほぼ間違いなく外部フィルターを使っていますし、うちでは全部外部フィルターです。

もしも迷うのであれば、外部フィルター、特にエーハイム製にしておけば間違いない、と思っています。


その代わり、値段は高いんですが、一度購入すれば何年も使えますので、そんなに気にならないとは思います。
さて、そんな外部フィルターですが、特性としては、


・ろ過能力がとても高く、密閉式なので二酸化炭素をもらしません(水草水槽では必須)
・メンテナンスは、給水、排水ホースがある分、手間がかかります
・透明パイプを使うなどすれば、水槽内がスッキリ見えます
・初期費用がそこそこかかります




(2)上部フィルター

水槽の上部に取り付けるというか、乗っけるフィルターで、水中モーターによって水を取り込み、ろ材に流し、そして、水槽内へと落としていきます。
エアが供給される仕組みなので、エアーポンプ入らずです。


・ろ過能力はそこそこありますが、経験上、どうしてもコケが生えてしまいました
・メンテナンスは少しだけ手間がかかる。ろ材をネットに入れるなどの工夫がいります。
・水中モーターがでかい、オープンアクアリウムができない、ライトの位置が限られてしまうなどネックがあります。




(3)外掛けフィルター

水槽にひっかけるタイプのフィルターです。

・ろ過能力はあまり期待できない
・メンテナンスの手はあまりかからない
・安価である



(4)スポンジフィルター

水中に設置し、エアーポンプと接続し、その作用で水を循環させてろ過を行います

・ろ過能力はあまり期待できない
・メンテは簡単であるが、スポンジが目詰りするのでそれなりの頻度が必要
・水中で場所を取り、スポンジは消耗品であり、交換するとバクテリアが一から




(5)底面フィルター

底面の砂利やソイルをろ材として利用します。
エアーポンプと接続し、エアーの力で水を循環させます。
水の経路が、 ソイル → 一番底の底面フィルター → エアーとともに水面 という流れになります。

・ろ過能力は機能すると高い(底面がすべてろ材になるので)
・メンテが容易ではない。水の経路上、どうしても底床にゴミがたまる。
ソイルの場合、掃除をする度に崩れてしまい目詰まりの原因になることも。よって、ソイルがつぶれて交換するときに、水槽ごとリセットになる
・底面フィルターを入れる分だけ、底が高くなる(1,2cm程度)
・安価である


ちょっと補足をすると、砂利ではゴミが溜まりに溜まってうまく機能しませんでした。
というのも、ほかのフィルターの場合、そのろ材を取り出せば、物理ろ過のゴミは掃除できますが、こちらは取り出せません。
プロホースなどを利用してこまめに掃除する必要があります。




5.フィルターはどれを選べばいいのか

どのフィルターがいいかと言われたら、

外部フィルターを選んでおけば間違いない

とはいえますが、

水槽のサイズ、用途によりけりです

組み合わせて用いるのもありです。


(1)60cm水槽なら・・・
水量から考えて、上部フィルターか、外部フィルターです
外部フィルターと底面フィルターの連結もありです
 参考記事 → ろ過の決定版! エーハイム外部直結底面フィルターの設置から運用維持まで



(2)水草水槽なら・・・
外部フィルターです。
二酸化炭素を逃さないことや水槽を美しく見せるためです。




(3)30cmキューブ水槽なら・・・
水量が少ないのでどれでもありです。
ただし、生体の匹数は限定しましょう。

30cm用の横掛けの外部フィルターもあります



(4)稚魚水槽なら・・・
稚魚水槽は一時的なもので、設置が簡単なスポンジフィルターがおすすめです



終わりに

フィルターの話は・・・こうやって書いていると、「外部フィルターばっかり進めやがって!」と思われるかもしれませんが。

色々なフィルターを試したところ、やっぱり落ち着いたのが外部フィルターだったんですよ。
長期間維持という観点では外部フィルターに勝るものはなし。
その代わり費用がかかりますね

いろいろ試してみて、自分のライフスタイルに合うものを探してみてください!

アクアリウムの始め方




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