まずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

夢は大きく

とは言ったものの、そこにたどり着くにはどうしたらいいのでしょうか。

そんな問いに答えを与えてくれる刺激的な一冊に出会うことが出来ました。
どのように自己実現をしたらいいのか、読み取ったことを紹介したいと思います。



こんな本です

アメリカでフォーチュン500社の62%が採用、連邦政府期間、国防総省などに導入され成果を上げてきた、ルー・タイス氏のメソッドを元に、苫米地さんとルーさんが開発した自己実現プログラムTPIE(タイス・プリンシプル・イン・エクセレンス)の公式ブックです。

このTPIEは、

・「だまされやすい」という脳の特徴を利用し、
・「未来の記憶」をつくり、
・「コンフォートゾーン」を高め、
・あなたの目標を達成していまう

というプログラムです。


こんな人におすすめ

・自己実現したい人
・大きな目標を達成できないでいる人
・目標へのステップがわかない人


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

こんな言葉が出てきます


RAS(脳幹にある網様体賦活系)とは膨大な量の情報が日々入ってきますが、「自分にとって関係あると思っている情報を受取る脳のフィルター」のことです。

コンフォートゾーンとは「自分にとって快適な領域」のことで、それは習慣であったり、考え方であったりします。
「先入観や思考パターン」「無意識の選択と行動」とも言えます。

ドリームキラーとは、今日までの現状をベースに、その延長線上の未来しか見ようとしない人たちのことで、コンフォートゾーンからはみ出そうとすると「やめたほうがいい」と止める人です。
よくあるのが、独立するときに「絶対やめた方がいい」と止める人であり、悪意はないのです。

ただ、ドリームキラーの言う通りにしていたら、今の自分からは変わることは出来ません。


現在の自分はこうやってつくられている


今の自分の年収が500万であるとします。
そして、目標は年収1億円とします。

そう思い続けてきたけれど、年収は1億どころか、500万から定期昇給分しか増えていない現実があります。
それはどうしてでしょうか。

この年収1億という目標自体が、本人にとってなんらかの現実味がないものであって、脳がそう認知していない非現実となってしまっています。
そうなると、より現実味のある「年収500万の自分」でいようとします。

RASは年収500万の自分に必要な情報だけをフィルタリングして集めていきます。
それを受け取りながら、その人は自分が年収500万円だというセルフトークやセルフイメージを日々膨らませていき、年収500万の生活圏内を自分のコンフォートゾーンとし、そこで快適に暮らします。

年収1億はただの非現実であって、とりあえず言っているだけに過ぎず、心も体も脳もそれは非現実で実現する目標ですらなくなります。
そうしてできているのが、現在の自分です。


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

親を超えるの意味


この本は、「自己実現のための本」であって、親がどうのこうのという本ではありません。

「3つ子の魂100まで」と言われるように、小さい時に受けてきた教育などが今の自分の行動の原点や価値観の根底にあります。

・レストランでは騒いではいけません
・進路は無難な、確実性の高いところを選ぶべきだ
・勉強しておけばいい

といったような、~してはいけない、~するべきだ、といったこと、にがんじがらめにされています。
筆者はそれを悪いと言っているわけではありません。
そのおかげで、行動様式を身につけて生活ができているわけですから。

ただ、こうした教育は、ある面での可能性を摘み取っていることが多くあります。
幸せの人生とはこうあるべきだ、大人になったら大企業で働くべきだ、といったことが足かせとなっていることもあります。

それは知らず知らずのうちに、親から受け取ったものであり、ある意味で束縛されています。
ひょんもすると、それらはネガティブなセルフトークをつくりあげて、その通りのセルフイメージ(自分のイメージ)を作り上げて、その実現を果たしているかもしれません。

そうした今までの考えが、自分が目指すべき自己実現を阻んでいる可能性があり、それを乗り越える意味で、「親を超えなさい」と書いてあると受け取りました。


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

自己実現のためには


「今の自分」と「自己実現をした自分」の違いは何でしょうか?

年収も違えば、生活も違うでしょう。
そこには、根本的な考え方や行動の仕方、言葉遣い、価値観の違いもあるのではないでしょうか。

著者は、自己実現のためには、先にゴールを設定することが必要だと説いています。

つまり、年収1億円の自分をイメージするのです。

言い換えると、今のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定する。

年収500万のコンフォートゾーンと年収1億のコンフォートゾーンでは違いがあるはずです。
例えば、家、食べ物、着るもの、車、身に付けるもの、仕事の内容、時間の使い方、などなど(自分は変わらないよという人もいるかもしれませんが)。

現在のコンフォートゾーンの中にいる限り、新しいコンフォートゾーンはできないのです。
だから、その外側にゴールを設定します。


次が肝心です。

脳は、潜在意識は、よりリアリティのあるものを現実だと認識して行動します。

年収500万と年収1億ではどっちが現実か。

リアリティがあるためには、臨場感とイメージが必要です。
次の公式で説明しています。

  I(イメージ)✕ V(臨場感)= R(現実)

具体的には、自分が年収1億になった自分のコンフォートゾーンをイメージします。
自分はこうしているといったセルフイメージを持つことです。
どのような家に暮らし、どのような車に乗り、どのような人と付き合っているかなどを、一人称、現在形でイメージしていきます。

私たちは、映像を元に思考します。
この思考に基づいて目標に向かって進むわけなので、人は思考している物事が実現していくように行動するということです。
と考えると、心の中のイメージから始まり、それが現実世界へと広がっていきます。


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

自己実現へとつなげていくアファメーションの作り方


イメージの力を強めるものが、言葉による喚起力を利用したアファメーションです。
ゴールの世界の自分の姿を想像して、アファメーションをつくり、毎日読むことで無意識を変えていき、コンフォートゾーンを広げていきます。
それは自分自身に語り(セルフトーク)かけ、自分のイメージ(セルフイメージ)を上げていくやり方です。

そして、そのようなことを達成したつもりで生活をしていき、脳をだますわけです。

アファメーションの作り方は以下の通りです。

  1. 個人的なものであること
  2. 一人称で書き、主語を「私」などにします
  3. 肯定的に書く
  4. 現在進行形で書く
  5. 「達成している」という内容にします
  6. 「私は~を持っている」「私は~だ」と書きます。「私は~することができる」などの言い回しではいけません。
  7. 決して比較をしない
  8. 動を表す言葉を使う
  9. 感情を表す言葉を使う
  10. 記述の精度を高める
  11. 不要なあいまい性がないかよく検討します
  12. バランスをとる
  13. 家庭、余暇、社会、精神性、教育、ビジネス、健康などについても書き、それぞれが矛盾ないようにする
  14. リアルなものにする
  15. ゴールを達成した自分自身が見えるくらい、リアルな記述
  16. 秘密にする


こうしてつくり、潜在意識に働きかけやすい、就寝前と朝目覚めた時の1日2回声に出して読みます。

アファメーションが効果的に働くようになれば、無意識が自分のマインドを変化させ、自動的にゴールの世界に導いてくれます。


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

RASの中身が変わってくる


セルフイメージとして、年収500万よりも年収1億の方がよりリアリティを帯びてくると、RASにも変化が現れてきます。

フィルターする内容が変わり、年収1億になるために必要な情報をフィルタリングしてくれるようになります。
著者は、RASのことを有能な秘書と例えています。
目的さえ明確にわかれば、どんどん必要な情報が入ってくるのです。

そうすると、自分の外側に設定したゴールに対するアプローチが見えてくるのです。
一般の会社なら、こういう戦略、こういう商品があるから、売上目標はこのくらいに設定できるだろう、と方法を考えて、目標をつくります。

自己実現は、その逆のアプローチになるのです。
目標があって、その後に方法ができてくる。

不思議とその段階になると、セルフトークも目標実現に向かった内容になっていくそうです。



ドリームキラーという存在


セルフトーク、セルフイメージが大事あり、自分がこうしたいんだ! と願って目標を設定した時、周囲から見たらどのように見えるでしょうか。

おそらく、変わった人と見られて、「何かおかしなことをやろうとしている」と思われるはずです。
それは、周囲の人の日常生活を逸脱した行動(コンフォートゾーンからはみ出る行動)を取るわけですから。

そうしたときに、周囲の人がドリームキラーとなって、「やめなさい」「おかしい」といって、自分のセルフトークをくじけさせます。
ネガティブなものはこびりつくという性質があり、まさに足を取られてしまいます。

ところで、アファメーションは、個人的なものだから秘密にするとあります。
自分の勝手な推測ですが、それはきっと、ドリームキラーの目に触れたら、どんどんマイナスのイメージを植え付けられるからだと思います。
自分の純粋な願いが、ドリームキラーによって、見る度にネガティブになったら実現なんてするわけじゃないのですから。

自己実現をするときに難しいなと思うのは、周囲の信頼している人が、悪意なくドリームキラーに変わってしまう恐れがあるということです。
孤立無援というのも嫌ですが、自己実現のスタートはそういうものかもしれません。

そして、自分にいい変化があって、周囲がそれに気づいてくれるようになるまで待つ方がいいのかもしれません。


ずは親を超えなさい!~最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE公式ブック~

まとめ


今まで書いてきたことをまとめると・・・

まず、自分のコンフォートゾーンの外側にゴールを設定します。
次に、そのゴールを達成した自分を臨場感たっぷりにイメージします。

その時の様子からアファメーションをつくり、毎日音読し、自分のセルフトーク、セルフイメージを変えていきます。
入ってくる情報を元に、ゴールを達成できるように努力していきます。


終わりに

この本を読んで一番思ったことは、今まで目標だと思っていたことが、ずいぶん薄っぺらくてリアリティが足りないものだったということです。

それは薄汚れたよく読めない地図をもたされて、目的地に辿りつけと言われているものかもしれません。
ただなんとなくではなくて、しっかりと自分に向き合うことができなければ、先へは続かない。

まずはリアリティあふれる目標づくりから。